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庭石撤去の費用はいくら?費用の大半を占める「運び出し」の見方と、灯籠・撤去後の庭まで外構専門店が解説

庭石の撤去費用は、石の重さより、道路から石までをどうやって運び出すかでほぼ決まります。現地調査の前に自分で測っておけること、見積書で確認する項目、当日の安全、灯籠や飛び石の扱い、安く済む可能性があるルート、撤去した後の庭までまとめました。

公開日:2026年10月6日

古い住宅の庭に据えられた大きな庭石と石灯籠、飛び石、松とツツジ
※写真はイメージです

三重県津市を拠点に、三重県全域で外構・エクステリア工事を手がけるアトラディックです。庭石の撤去費用は、石1個あたりで300〜500kgの石なら5〜15万円前後、500kg〜1トンなら10〜30万円前後が目安とされています(2026年10月時点。撤去事業者が公開している相場の例です)。

ただ、この金額だけを頼りにすると、見積もりを見たときに驚くことになります。庭石の撤去費用の大半は、石の処分ではなく「運び出し」にかかっているからです。50cm角ほどの石は300kgを超えますが、処分費そのものは1〜2万円ほどです。残りは、その石を庭から道路のトラックまで動かすための人手と重機と運搬にかかっています。

そして運び出しの費用は、道路から石までの距離と通り道で決まります。この記事では、まず運び出しの見方から説明し、そのうえで重さ、処分、当日の安全、灯籠や飛び石、撤去した後の庭へと進みます。

庭石撤去の費用相場と、その読み方

石の重さ撤去費用の目安(1個あたり)
〜30kg程度数千円〜2万円前後
30〜100kg程度1.5〜5万円前後
100〜300kg程度3〜10万円前後
300〜500kg程度5〜15万円前後
500kg〜1トン程度10〜30万円前後

撤去事業者が公開している相場の例で、税込み・税別の区別は示されていません。この表を見るときは、次の2つを前提にしてください。

費用を決めるのは運び出し|3つのパターン

庭石の運び出しは、おおむね次の3つのどれかになります。見積もりの金額は、このどれになるかでほぼ決まります。

パターンやり方費用
① 道路から直接吊る道路に止めたクレーン付きのトラックで、石を吊って荷台に載せる一番安い
② 庭に重機を入れる小型の重機を庭に入れ、石を道路際まで動かしてから吊る中くらい
③ 割って手で運ぶ重機が入れないので、石を割って小さくし、人の手で運び出す一番高い。日数がかかる

①になるかどうかは、道路から石までの距離で決まります。クレーンは、腕を遠くまで伸ばすほど吊れる重さが小さくなります。道路のすぐ脇にある大きな石は吊れても、家の奥にある同じ石は吊れない、ということが起きます。②になるかどうかは、重機が通れる幅があるかです。門の幅、通路のブロック、カーポートの柱、段差が判断を左右します。

③の「割って運ぶ」は最後の手段です。割っても石の重さは変わらないので処分費は減らず、人の手間だけが増えます。音とほこりも出ます。道路から遠い大きな石は、割るより大型のクレーンを1日呼んで吊るほうが、総額が安くなることもあります。「割る」と言われたら、大型クレーンで吊る案と比べてどちらが安いかを聞いてみてください。

現地調査の前に、メジャーで次の4つを測っておくと話が早く進みます。
① 道路から石までの距離 ② 石まで行く通路の一番狭い幅 ③ 石の上に電線や屋根の軒がかかっていないか ④ 道路側に、トラックが止まって脚を張れる平らな場所があるか

石の重さの目安|50cm角で300kg超

重さは処分費を決めるほか、①で吊れるかどうかの判断材料にもなります。庭石によく使われる花崗岩の密度は、1立方センチメートルあたり約2.6gです(産業技術総合研究所 地質調査総合センターの資料による)。1立方メートルで約2.6トンあります。

石の大きさ(四角い箱とみなした場合)重さの目安処分費だけなら(1kg30〜60円)
30cm角約70kg約2,000〜4,000円
40cm角約170kg約5,000〜1万円
50cm角約330kg約1〜2万円
70cm角約890kg約2.7〜5.4万円
1m角約2.6トン約8〜16万円

実際の庭石は角が丸いので、四角い箱よりは軽くなります。一方で、庭石は据えるときに下の部分を土に埋めていることが多く、見えている部分より大きいのが普通です。また、黒っぽい石には花崗岩より密度の高いものもあります。この表は、30cm角でも人が一人で持てる重さではないこと、50cm角を超えると重機の仕事になることをつかむための目安として使ってください。

なお、業者の見積もりに「立方メートル」で書かれた単価があっても、それは石の体積ではなく、トラックに積んだときの量や処分場の受け入れ単位のことが多いので、この表の重さと合わなくて普通です。業者どうしを比べるときは、重さより「トラック何台分を想定しているか」と「それを超えたときの1台あたりの単価」を聞くほうが確実です。

費用の内訳と、見積書で確認する項目

項目目安金額を動かすもの
人件費1人1日あたり1〜2万円程度人数と日数。手作業が多いほど増える
重機・クレーンの費用1日あたり3〜5万円程度重機が入れるか、大型クレーンが要るか
重機の回送1回3〜8万円程度重機を現場まで運ぶ費用。撤去と次の工事を分けると、そのたびにかかる
運搬費2〜3万円程度トラックの大きさと往復の回数
処分費1kgあたり30〜40円とする例や、30〜60円程度とする例がある石の重さと処分先
養生現場による重機が通る土間・タイル・芝を板などで保護する
埋め戻しの土現場による石を抜いた穴は、掘った土だけでは埋まらない
交通誘導現場による道路にトラックを止めて作業する場合

人件費・重機・運搬費・処分費は撤去事業者が公開している例、重機の回送は外構リフォームの費用相場と同じ目安です。見積書では、これに諸経費(工事費の5〜10%前後が一般的)と消費税が加わります。

見積書で分かれているか確認する項目

とくに埋まっている深さは、掘ってみないと分かりません。石組みや池の縁の石はモルタルで固めてあることもあり、下から古いコンクリートやがらが出ることもあります。だから見積書には「埋まっている深さは〇cmまでを想定」「それを超えた場合や、地中から何か出た場合は、写真を撮って報告し、この単価で精算する」と書いてもらってください。この一行があるかないかで、追加費用が出たときに揉めるかどうかが決まります。

また、業者に撤去を頼んだ場合、その工事で出た石は工事を請け負った業者が処分するのが原則で、家庭ごみとして市の施設に持ち込むことはできません。処分費が極端に安い見積もりは、どこの処分場に持っていくのかを聞いてください。答えられない業者は避けたほうが安心です。

「この石、どうやって出せますか」は、現地調査(無料)が確実です

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当日の段取りと安全

業者に確認しておくこと

施主の方にお願いすること

灯籠・手水鉢・飛び石も一緒に出す

古い庭は、庭石だけでなく、灯籠、手水鉢、飛び石、延べ段、石組みの花壇などがセットになっています。

灯籠は、上から順に分解して下ろします。部品ひとつずつでも人が持てない重さのものがあり、古い灯籠は継ぎ目がずれていて、触った拍子に上の部分が落ちることがあります。自分で動かさないでください。飛び石や延べ段は、1枚ずつは軽くても数が多く、人の手間で金額が決まります。

灯籠や手水鉢は、物によっては造園業者や石材店が引き取ってくれることがあります。見積もりを頼むときに、「これは引き取り手がつくか」も一緒に聞いてみてください。

自分で処分できる範囲と、安く済む可能性があるルート

自分で処分できるのは小さな石まで(津市の場合)

津市では、石・砂・土はごみの集積所には出せませんが、家庭から出たものであれば、市の施設に自分で持ち込めます。市の分別の案内でも、庭石は「自己搬入」の扱いです。

持ち込み先条件
明神リサイクルストックヤード、芸濃・一志とことめ・河芸・香良洲の各エコ・ステーション土のう袋に入れて、1日に1回、2袋(20kg以下)まで。一人で持ち運べる大きさ・重さのもの
津市リサイクルセンター一度に土のう3袋以上(20kg以上)を持ち込む場合

(2026年10月時点の津市の案内による。受付日時や料金は施設ごとに異なるので、持ち込む前に市の案内を確認してください。他の市町は、それぞれの市町の案内をご確認ください)

30cm角の石でも約70kgあるので、庭石らしい大きさの石はほとんど対象外です。無理に持ち上げると腰を痛めたり、石が転がって指や足を挟んだりします。持ち上げられない石を自分で割るのも危険です。

安く済む可能性があるルート

一方で、庭石の撤去は、どこの処分場に持っていくかを答えられる業者に頼んでください。重い物を吊る段取りに慣れていない業者だと事故につながりますし、持ち去った石の行き先が分からないと、後で困ることになりかねません。

解体業者・造園業者・外構店、どこに頼むか

庭石の撤去は、解体業者・造園業者・外構店のどこでも受けています。どこに頼むかは、撤去した後に何をするかで決めるのが合理的です。

撤去の後にすること向いている依頼先理由
家ごと解体して更地にする解体業者建物と一緒に撤去すれば、重機や運搬が一度で済む
庭として手入れを続け、一部の石だけ動かす造園業者植木の移植や石の据え直しも頼める
駐車場や人工芝、砂利敷きなど、庭を作り替える外構店撤去と次の工事を一度に計画でき、重機の回送や整地が二度手間にならない

撤去だけを先に頼み、あとで別の業者に駐車場をつくってもらうと、重機を2回呼ぶことになります。庭を作り替えるつもりなら、撤去と次の工事をまとめて見積もってもらうほうが、総額は下がりやすくなります。外構リフォーム全体の費用の考え方は外構リフォームの費用相場でまとめています。

撤去した後の庭をどうするか

庭石を抜いた跡には穴が残ります。穴は掘った土だけでは埋まらないので、土を買って入れ、少しずつ締め固めます。締め固めが甘いと、その上につくった駐車場や人工芝が、あとでそこだけ沈みます。見積もりの「客土」「埋め戻し材」がこの費用です。

撤去後の使い道費用の目安詳しくは
駐車場(土間コンクリート)2台分・約30平方メートルで24〜39万円程度駐車場の土間コンクリート費用
人工芝1平方メートルあたり5,000〜9,000円程度(下地込み)人工芝の費用
砂利+防草シート1平方メートルあたり2,000〜5,000円程度雑草対策の費用と方法を比較
タイルデッキ1平方メートルあたり2.5〜5万円程度タイルデッキの費用

いずれも工事費の目安で、庭石の撤去と埋め戻しの費用は含みません。駐車場にする場合でも、庭石の撤去は別の工事です。土間コンクリートの下を掘るのは浅い深さなので、深く埋まった石はそのままでは出てきません。残った石の上に土間コンクリートを打つと、そこだけ沈み方が変わってひびが入ります。

全部撤去しない、という選択

形の良い石を一つ二つ残し、新しい庭の景色に組み込む方法もあります。撤去する石が減れば費用も下がります。銘石と呼ばれる種類の石は買い取りの対象になることがありますが、多くの庭石は値がつかず、処分費がかかるのが普通です。

失敗しやすい7つのこと

1. 処分費だけを計算して、運び出しを考えない

重さから処分費を出しても、見積もりの大半は運び出しです。道路から石までの距離と通り道を先に確認してください。

2. 見えている大きさで決めつける

庭石は下の部分が埋まっていることが多く、掘り出すと見た目よりずっと大きいこともあります。見積もりの想定と精算方法を確認してください。

3. 土を押さえている石を抜く

道路や隣家より高い庭では、庭石に見える石が土留めの役をしていることがあります。抜いたあとに土が動き、塀や隣の敷地に影響することがあります。高低差のある庭、石積みの上にある石、池の縁の石は、撤去の前に「この石を抜いたら何が動くか」を業者に確認してください。

4. 残すはずの石を撤去されてしまう

図面だけでは、当日の作業で取り違えが起きることがあります。目印のテープと、当日の朝の確認をしてください。

5. 灯籠や庭木の根を見積もりに入れ忘れる

石だけ撤去しても、灯籠や根が残ると次の工事ができません。撤去の範囲を、現地で一つずつ確認しておきます。

6. 埋まっている配管や桝を傷める

庭の下には、雨水や排水の管、桝が通っていることがあります。配管の位置が分かる図面があれば、事前に業者に渡してください。

7. 撤去の跡を締め固めずに次の工事をする

石の跡の柔らかい土の上に土間コンクリートや人工芝をつくると、あとでそこだけ沈みます。埋め戻しの土と締め固めが見積もりに入っているかを確認してください。

よくある質問

庭石の撤去費用はいくらですか?

撤去事業者が公開している相場の例では、石1個あたり、300〜500kgで5〜15万円前後、500kg〜1トンで10〜30万円前後です。ただし、これは道路から直接吊れるような条件の良い場合に近い金額で、費用の大半は処分ではなく運び出しにかかります。道路から石までの距離、重機が入れる通り道があるかで金額は大きく変わり、見積書では人の手間、重機、回送、運搬、処分、養生、埋め戻しなどが積み上がります。

庭石の重さはどのくらいですか?

庭石によく使われる花崗岩の密度は約2.6g/立方センチメートルで、1立方メートルで約2.6トンです。四角い箱とみなして計算すると、30cm角で約70kg、50cm角で約330kg、1m角で約2.6トンになります。実際の石は角が丸いので軽くなる一方、下の部分が土に埋まっていることが多いので、目安として使ってください。

庭石を自分で処分できますか?

一人で持ち運べる程度の小さな石なら、自分で処分できる場合があります。津市では、家庭から出た石・砂・土を土のう袋に入れて、エコ・ステーションなどに1日1回2袋(20kg以下)まで持ち込め、それ以上は津市リサイクルセンターに持ち込みます。ただし、30cm角の石でも約70kgあるので、庭石らしい大きさの石はほとんど対象外です。他の市町は、それぞれの市町の案内を確認してください。

庭石の撤去を安くする方法はありますか?

家を解体する予定があるなら、解体と一緒に出すと、重機とトラックが来ている日なので追加分が小さくなりやすくなります。形の良い石や灯籠は、造園業者や石材店が引き取ってくれることもあります。庭を作り替えるなら、撤去と次の工事をまとめて頼むと、重機の回送が一度で済みます。道路から遠い大きな石は、割って運ぶより大型のクレーンで吊るほうが安くなることもあるので、両方の案を比べてください。

庭石の撤去は誰に頼めばいいですか?

撤去した後に何をするかで決めるのが合理的です。家ごと解体するなら解体業者、庭として手入れを続けるなら造園業者、駐車場や人工芝などに作り替えるなら外構店が向いています。いずれの場合も、どこの処分場に持っていくかを答えられる業者に頼んでください。

まとめ

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監修: 代表取締役 木高 雅美(株式会社アトラディック)。代表施工者は米国ハワイ州で外構施工会社を設立・運営し、ハワイ8年・韓国3年、海外施工歴11年。現在は三重県津市を拠点に、外構・エクステリア工事を専門としています。

※本記事は2026年10月時点の情報にもとづく一般的な解説です。撤去費用・人件費・重機・運搬費・処分単価は撤去事業者が公開している相場の例で、税込み・税別の区別は示されていません。実際の金額は石の重さ・数・埋まり方・運び出しの条件・処分先により変動します。重機の回送費と撤去後の工事の費用は当社の各記事に掲載している目安です。花崗岩の密度は産業技術総合研究所 地質調査総合センター「地質ニュース」の資料、重さの表は石を直方体とみなした計算値で、実際の石の重さとは異なります。津市の持ち込みの条件と庭石の分別区分は津市の公式案内、道路使用許可は道路交通法第77条によります。

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