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人工芝の費用はいくら?10㎡・30㎡・50㎡の総額と、DIYと業者で差がつく「下地」を外構専門店が解説

広さ別の総額から、見積書の内訳、DIYとの本当の差、10年使ったときに天然芝や砂利と比べてどうなるかまで整理します。人工芝は「買って敷くだけ」に見えますが、金額も寿命も、決めているのは芝ではなくその下です。

公開日:2026年9月22日

住宅の庭に敷かれた人工芝と土間コンクリートの取り合い
※写真はイメージです

三重県津市を拠点に、三重県全域で外構・エクステリア工事を手がけるアトラディックです。人工芝の費用は、下地工事込みで1平方メートルあたり5,000〜9,000円程度が目安です。30平方メートル(約18畳)の庭なら15〜27万円程度になります(2026年9月時点。複数の事業者が公開する相場を横断して確認した数値です)。

ホームセンターで人工芝のロールを見ると、1平方メートルあたり1,000円台から売られています。それと比べると業者の見積もりは高く感じるかもしれません。ただ、その差額のほとんどは芝ではなく、芝の下に入っています。

人工芝が数年で波打ったり、継ぎ目から草が出たり、雨のあとに水たまりが残るようになるのは、ほぼ下地が原因です。この記事では金額の内訳を項目ごとに分けたうえで、どこにお金をかけると長くもつのかを整理します。

人工芝の費用相場【10㎡・30㎡・50㎡の総額】

人工芝を業者に頼んだ場合、下地工事込みで1平方メートルあたり5,000〜9,000円程度が中心です。広さ別に総額にすると次のようになります。

広さ別の総額の目安(下地工事込み)

広さ畳でいうと総額の目安どんな場所か
10平方メートル約6畳5〜9万円程度玄関脇の小さな植栽スペース、勝手口まわり
30平方メートル約18畳15〜27万円程度一般的な新築住宅の庭。もっとも相談が多い広さ
50平方メートル約30畳25〜45万円程度庭が広めの区画、ドッグランとして使う場合
面積が小さいほど、1平方メートルあたりの単価は上がります。職人の移動や機材の搬入は、10平方メートルでも50平方メートルでも同じだけかかるためです。10平方メートル前後では単価が上限寄りになり、最低施工料や出張費が加わって総額10万円前後になることもあります。逆に50平方メートルを超えると単価は下限に近づきます。「小さいから安いはず」という前提で予算を組むと、思ったより高いと感じることになります。

小面積だけを単独で頼むのが、いちばん割高になります。フェンスの設置や砂利敷き、草の対策など、ほかの工事と同じタイミングでまとめると、移動と搬入のぶんが一度で済みます。数平方メートルの人工芝を単体で依頼しようとしている場合は、先に庭全体で何をするかを決めてしまったほうが総額は下がります。

ただし、この金額に含まれるのは下地をつくるための鋤取りまでです。いま天然芝が張ってある、砂利が敷いてある、古い防草シートが残っている、土間コンクリートを壊す必要があるといった場合は、その撤去と処分に1平方メートルあたり500〜3,000円程度が別途かかります。30平方メートルなら1.5〜9万円です。伸びた草を刈って処分するだけなのか、張ってある天然芝を根ごと剥がすのか、砕石層まで撤去するのかで、この幅のどこに乗るかが決まります。更地から始めるのか、何かを剥がすところから始めるのかで、総額はかなり変わります。

裏庭は単価が上がる

金額を動かすもうひとつの条件が、資材を運び込む経路です。

庭が家の裏側にあって通路の幅が60cm程度しかない、段差があって一輪車が入らない、道路から庭まで距離がある。こうした現場では、砕石も残土も人工芝も、すべて人の手で運ぶことになります。同じ30平方メートルでも、車を横づけできる前庭と、家を回り込む裏庭では手間がまったく違います。

相場より高い見積もりが出たときは、値段を疑う前に搬入経路を見てください。前面道路の幅、庭までの通路、段差の有無。ここが理由なら、どの業者に頼んでも同じように上がります。敷地条件で外構費が上がる要因は外構工事の費用相場でまとめて整理しています。

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見積書の内訳|何にいくらかかるのか

5,000〜9,000円という単価の中身を分けると、次のようになります。

項目1平方メートルあたり何の費用か
人工芝本体1,500〜4,000円程度グレードでもっとも差が出るところ。毛足の長さ、密度、耐候性
鋤取り・残土処分800〜1,500円程度砕石を入れる厚みのぶん、既存の土を削って運び出す
砕石敷き・転圧1,200〜2,000円程度仕上がりの平らさと耐久性を決める。削ると必ず後で出る
防草シート300〜800円程度地面から突き上げる雑草を止める
敷設・カット・端部固定1,200〜2,000円程度職人の手間。曲線や障害物が多いほど上がる

5項目を足すと1平方メートルあたり5,000〜10,300円程度になります。上限どうしを足すと9,000円を超えますが、芝を最上級にしたうえで下地にも最大限手をかけるという組み合わせは多くありません。実際には合計で5,000〜9,000円程度に収まるのが一般的です。

更地であっても、鋤取りと残土処分は発生します。砕石を5〜10cm入れるには、その厚みのぶんだけ既存の土を削らなければならないためです。削った土は必ず余ります。見積書によっては「床掘」「鋤取り」「残土処分」「重機回送費」として下地工事とは別の行に立つことがあり、行数が多いから水増しというわけではありません。どの項目に含まれているのかを確認してください。

見積書を見るときは、これらが分かれて書かれているかを確認してください。「人工芝工事一式 15万円」としか書かれていない見積書は、下地に何をするのかが読み取れません。同じ15万円でも、鋤き取って砕石を入れて転圧する見積もりと、土をならして直接敷く見積もりでは、数年後の状態がまったく違います。

芝そのもののグレードは何で決まるか

本体価格が1,500円と4,000円では2倍以上の差がありますが、差の中身はおおむね紫外線への強さと、パイルの密度です。

安い芝は南向きの日当たりが強い場所で色が抜けやすく、人がよく通る動線ではパイルが寝てテカってきます。これは下地をどれだけ丁寧に作っても防げません。下地は寿命を決め、芝のグレードは見た目が劣化する速さを決めます。毎日人が歩く場所と南向きの庭は上のグレードに、日陰や人が乗らない場所は下のグレードに寄せる。この振り分けで、全体を上げるより費用を抑えられます。

内訳の見方については外構の見積もり完全ガイドでも詳しく扱っています。一式表記が多い見積書をどう読むかという話です。

金額と寿命を決めているのは「下地」

人工芝の相談で「どの商品がいいですか」と聞かれることがよくあります。ただ、数年後に差が出るのは商品選びよりも下地です。

人工芝の下地の断面図。上から人工芝、防草シート、転圧した砕石、地盤の順に重なっている
人工芝の下地の構成

転圧が足りないと数年で波打つ

土をならしただけの上に人工芝を敷くと、雨が降るたびに土が締まっていきます。締まり方は場所によって違うので、数年かけて地面が不均一に沈み、人工芝の表面が波打ちます。一度そうなると、上から押さえても戻りません。芝をめくって下地からやり直すことになります。

業者が入るときは、砕石を敷いてプレート(転圧機)で締め固めます。この工程があるかどうかが、5年後10年後の平らさを分けます。

確認するのは「転圧しますか」ではありません。そう聞かれて「しません」と答える業者はいないからです。砕石を3cm撒いて上から撫でても、転圧したことにはなります。聞くべきなのは数字のほうで、「既存の土を何センチ鋤き取って、砕石を何センチ入れますか」と尋ねてください。庭の人工芝なら砕石5〜10cm程度が一般的な目安です。この質問に数字で答えられない場合、下地を数字で管理していないということになります。

水が抜けないとコケと藻が出る

人工芝には水を抜くための穴が開いています。ただ、芝が水を通しても、その下で止まれば意味がありません。下地に透水性がないと、雨のあとに水が滞留して、継ぎ目のあたりからコケや藻が出ます。においの原因にもなります。

これを防ぐのが砕石層と、わずかな排水勾配です。平らに見える庭でも、実際には水を逃がす方向に1mあたり10〜20mm(1〜2%)程度の傾斜をつけます。歩いて分かる傾きではありません。「完全に水平にしてほしい」という要望は、人工芝に関しては通さないほうがよい要望です。

勾配は水を送るだけで、受け先が要る

ここが見落とされやすいところです。勾配をつけても、送った先に水の逃げ場がなければ意味がありません。外周を塀で囲まれた区画、隣地より低い敷地、水が浸み込みにくい粘土質の地盤。このいずれかに当たると、砕石層は水を抜く層ではなく、水を溜める皿になります。

水をどこで受けるのか(敷地内の側溝、雨水枡、浸透枡)と、その土が水を浸み込ませる土なのかは、現地を見ないと判断できません。浸透しない地盤では、浸透枡の設置や排水管の引き込みといった工事が別途必要になります。これは1平方メートルあたりの単価の外側にある費用です。造成された住宅地では、もとの地目が田だった区画も珍しくありません。

下地のタイプは3つ

下地向いている場所注意点
土の上(砕石+転圧)一般的な庭。もっとも多い転圧の質がそのまま仕上がりに出る
既存の土間コンクリートの上使わなくなった駐車スペース、テラス水勾配が取れているか確認する。取れていないと水がたまる
砂利の上すでに砕石が締まっている場合粒が粗いと凹凸が芝に出る。上から細かい砂利で調整する

土間コンクリートの上に敷く場合は、既存の勾配をそのまま使うことになります。もともと車を停めるために打たれたコンクリートなら水勾配があるはずですが、テラスとして打たれたものは水平に近いこともあります。事前に水を流して確認します。土間コンクリートそのものの費用は駐車場の土間コンクリート費用で扱っています。

DIYと業者で差がつくのはどこか

人工芝はDIYでも施工できます。実際、材料だけならかなり安く上がります。

30平方メートルの場合費用の目安含まれるもの
DIY(材料費のみ)6〜12万円程度人工芝、防草シート、固定ピン、目地テープ
業者に依頼15〜27万円程度上記+整地・砕石・転圧・排水勾配・端部処理・残土処分

ただし、この2つは同じ土俵の数字ではありません。DIY側の6〜12万円は材料だけの金額で、業者側の15〜27万円は工事一式の総額です。同じ仕様で比べると差額は9〜15万円程度です。そしてDIY側には、プレートのレンタル代、残土の処分費、道具代、切り間違えたぶんの買い足しが入っていません。残土の持って行き先が決まっていない方は、ここで数万円と週末が何回か消えます。

そのうえで、業者に払っている差額の中身を分解すると次の5つになります。

DIYで足りる場合と、そうでない場合

すでに平らで水はけのよい下地がある、面積が10平方メートル程度まで、多少の凹凸や継ぎ目の線は気にしない。この条件がそろうならDIYで十分です。材料費だけで済むので、費用は半分以下になります。

一方で、土の庭をならすところから始める、面積が30平方メートルを超える、敷地に高低差がある、犬を走らせる予定がある。この場合は下地で失敗したときのやり直しが大きくなります。人工芝そのものは再利用できないので、やり直しは全部買い直しです。

10年総額で比べる|人工芝・天然芝・砂利

初期費用だけを見ると、人工芝は天然芝より高く見えます。ただ、人工芝を選ぶ理由は初期費用ではないので、10年使ったときの総額で並べてみます。30平方メートルの庭を想定します。

初期費用10年間の手入れ10年の総額
人工芝
(10年もった場合)
15〜27万円程度年数回のブラッシングと草取り15〜27万円程度
人工芝
(7年で張り替えた場合)
15〜27万円程度7年目に撤去処分3〜9万円+再施工15〜27万円33〜63万円程度
天然芝(自分で手入れ)6〜12万円程度道具一式2〜4万円+年1〜2万円18〜36万円程度
天然芝(業者に依頼)6〜12万円程度年間管理5〜10万円程度56〜112万円程度
砂利+防草シート6〜15万円程度シート更新1回(砂利の撤去・再敷設を含む)10〜22万円程度

ここで大事なのは、人工芝の10年総額が、何年もつかで倍近く動くということです。10年もてば15〜27万円ですが、7年で張り替えると撤去処分が加わって33〜63万円になります。この差は、天然芝を自分で手入れした場合(18〜36万円)をまたいでいます。

つまり「人工芝は長い目で見れば安い」とは、単純には言えません。安く収まるかどうかは、下地をきちんと作って10年もたせられるかにかかっています。ここでも効いてくるのが下地です。

人工芝は最初にまとまった金額を払って、そのあとは大きな支出がありません。そのかわり7〜10年で張り替えの時期が来ます。

張り替えのときは、初回と同額では済みません。古い人工芝と劣化した防草シートを剥がして処分する費用が上乗せになるためです。1平方メートルあたり1,000〜3,000円程度、30平方メートルなら3〜9万円が初回の総額に加わる計算になります。上の表は10年で区切っているため、この張り替え費用は総額の外にあります。10年より先まで見て比べる場合は、ここを足して考えてください。

天然芝は最初が安いかわりに、毎年少しずつ出ていきます。刈るのをやめた瞬間に荒れるので、途中でやめられません。人工芝は「まとめて払って、10年後にもう一度まとめて払う」、天然芝は「毎年少しずつ払い続ける」。お金のかかり方の形が違います。

そのうえで、表を素直に読むとこうなります。

金額で決まらないぶん、判断材料になるのは夏に週1回、芝を刈る時間を自分で取れるかどうかです。三重の夏は芝の伸びが早く、7月から9月は週1回のペースになります。天然芝は刈るのをやめた瞬間に荒れるので、途中でやめられません。「たぶん続けられると思う」で天然芝を選ぶと、いちばん高い選択になりがちです。業者に任せることになるためです。

庭の使い方をまだ決めかねている場合は、庭の雑草対策の費用と方法を比較で砂利・グランドカバーも含めて4つの系統を並べています。ウッドデッキの費用も、10年総額で見ると同じように「誰が手入れするか」で結論が変わる工事です。

三重で人工芝を敷くときに気をつけること

人工芝の施工方法そのものは全国どこでも大きく変わりませんが、三重の条件で効いてくるのは雨と夏の暑さです。

雨が多い。下地の透水性が効く

津の年降水量は平年値で1,612.9mmです。ただし年によって振れが大きく、2024年は2,285.0mm降っています。同じ年の日最大降水量は325.5mm、1時間あたりの最大は73.5mmでした(いずれも気象庁・津の観測値)。

1日に325mmという雨は、一度に庭へ大量の水が落ちるということです。人工芝そのものは水を通しますが、下が詰まっていれば芝の下に水が滞ります。砕石層が入っていない、勾配がない、隣地との高低差で水が流れ込むといった条件が重なると、雨のあとに数日水が残ります。そうなるとコケが出て、においが出て、最終的には芝をめくることになります。

三重で人工芝を敷くなら、砕石による透水層と、水を逃がす方向の勾配は省略できない部分です。ここは見積もりで最初に確認してください。三重の気候と外構素材の関係は三重の気候に合う外構素材の選び方でまとめています。

夏は表面温度が上がる

津の最高気温は2024年に38.1℃、2025年に38.5℃を観測しています。8月の平均気温は平年値で27.9℃ですが、2025年8月は30.3℃でした。同じ月の日最低気温の平均は27.1℃で、夜もほとんど下がっていません(いずれも気象庁・津の観測値)。

人工芝はポリエチレンなどの合成樹脂でできています。天然芝は根から吸い上げた水を葉から蒸発させることで自分の温度を下げますが、人工芝にはそのしくみがありません。日射を受けた分だけ温度が上がります。施工各社が公表している実測では、真夏の日中に50〜60℃台に達した例が報告されています。

裸足で歩く場所、小さなお子さんが遊ぶ場所、犬を放す場所では、夏の使い方を先に決めておいてください。散水すれば一時的に下がりますが、乾けば戻ります。環境省の環境技術実証事業でも、散水したうえで測定された従来型の人工芝が13時頃に約65℃まで上がったことが報告されています(スポーツ施設向けの充填材入り製品で、家庭用とは仕様が異なります)。実際に効くのは日射そのものを遮ることです。シェードやパラソル、落葉樹の木陰を計画に入れておくと、夏に庭を使える時間帯が変わります。犬は人より地面に近いところを歩くので、影響を受けやすい側です。

犬を放すなら、夏の温度より先に尿の話

人工芝をドッグランに使う相談は多いのですが、実際に効いてくるのは温度より尿のにおいです。

尿は雨では流れきりません。芝の基布と下地に染み込んで残り、気温が上がった日に立ち上ります。においが出てから打てる手は高圧洗浄と消臭剤くらいで、根本的には戻りません。これは施工してから解決する問題ではなく、仕様を決める段階でしか手を打てない問題です。

水はけのよい下地にして定期的に水で流す前提にするか、トイレの場所を人工芝の外につくるか。犬を飼っている、これから飼う予定があるなら、最初の打ち合わせで必ず伝えてください。下地の作り方も芝の選び方も変わります。掘り癖のある犬の場合は、端部の固定方法も変えます。

台風のときは端がめくれる

人工芝がめくれるときは、必ず端からです。強風が端の隙間に入り込むと、そこを起点にして持ち上がります。コンクリートとの取り合い、フェンスの足元、建物の基礎まわり。この3か所の固定が甘いと、台風のたびに気を揉むことになります。

固定ピンだけで押さえている場合は、土の締まり具合によって抜けることがあります。ただし固定の方法は、その端が何に接しているかで変わります。コンクリートや見切り材の上なら接着を併用できますが、土の際に接着剤を流しても効きません。土際はピンを細かく打ち増すか、見切り材を入れて押さえます。

失敗しやすい5つのこと

1. 下地の転圧を省く

もっとも多い失敗です。施工した直後はきれいなので気づきません。2〜3年たって、歩く場所だけが沈み、表面が波打ってきて初めて分かります。この時点では芝をめくって下地からやり直すしかなく、芝も買い直しになります。

2. 防草シートを省く、または薄いものを使う

人工芝には水抜き穴があり、光も完全には遮れません。シートなしだと穴と継ぎ目から草が出ます。人工芝を持ち上げて草を抜くのは手間がかかるうえ、一度めくると継ぎ目が目立ちやすくなります。薄い織布タイプは数年で破れるので、厚手の不織布タイプを選んでください。防草シートの費用は1平方メートルあたり300〜800円程度で、グレードによる差はこの幅の中に収まります。ここを削って数年後にやり直すほうが高くつきます。

ただし、防草シートが止められるのは地面から突き上げてくる草だけです。数年使っているとパイルの間に土埃が溜まっていき、風で飛んできた種がその埃の上で発芽します。これはシートの下ではなく上で起きていることなので、どれだけ良いシートを入れても防げません。施工不良ではなく、年に数回抜く前提で考えてください。ブラッシングで埃を掻き出しておくと、発芽そのものが減ります。

3. 排水勾配を取らない

「庭は平らがいい」と考えて水平に仕上げると、雨のあとに水が残ります。人工芝の下は乾きにくいので、一度たまると長く残ります。ごく緩い傾斜は、見た目には分かりません。

4. 毛足の向きを揃えない

人工芝のパイルには向きがあります。ロールを継ぐときに向きが逆になっていると、光の当たり方が変わって継ぎ目に色の線が出ます。施工した直後は分からず、日が傾いたときに見えます。

5. 熱を持つものを直接置く

人工芝は樹脂なので熱に弱く、バーベキューコンロ、花火、タバコの火で溶けます。溶けた部分は元に戻せず、その範囲だけ切って継ぐことになりますが、新旧で色が違うので目立ちます。庭でバーベキューをする予定があるなら、その場所だけタイルや土間コンクリートにしておくのが現実的です。

このほか、新築の外構全般で後悔しやすい点は新築外構で後悔しやすい7つのポイントにまとめています。

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よくある質問

人工芝の費用はいくらですか?

下地工事込みで1平方メートルあたり5,000〜9,000円程度が目安です。10平方メートル(約6畳)で5〜9万円、30平方メートル(約18畳)で15〜27万円、50平方メートル(約30畳)で25〜45万円程度になります。ただし面積が小さいほど出張費や諸経費の比率が上がるため、10平方メートル前後では単価が上限寄りになり、総額10万円前後になることもあります。既存の芝や砂利、古い防草シートを撤去する場合は1平方メートルあたり500〜3,000円程度が別途かかります(2026年9月時点。複数の事業者が公開する相場を横断して確認した目安です)。

人工芝は何年もちますか?

一般には7〜10年程度が目安とされます。ただし寿命を決めているのは芝の品質だけではありません。下地の転圧が足りないと数年で波打ちや沈みが出ますし、排水が取れていないと継ぎ目から水がたまってコケや藻が出ます。日当たりが強い場所ほど紫外線でパイルが劣化しやすく、人がよく歩く動線はパイルが寝ていきます。同じ商品でも、下地の作り方と使い方で差が出ます。

人工芝はDIYと業者でどれくらい費用が違いますか?

30平方メートルの場合、材料だけをそろえるDIYなら6〜12万円程度、業者に頼むと15〜27万円程度が目安で、差は条件により3万円から20万円まで開きます。ただしDIY側は材料だけの金額で、プレートのレンタル代、残土の処分費、道具代、切り間違えた分の買い足しが入っていません。業者に払っている差額の中身は、転圧機による下地の締め固め、水はけのための勾配、残土の処分、端部の固定、継ぎ目の処理です。平らで水はけのよい下地がすでにあり、面積が10平方メートル程度までであればDIYで足りることもあります。土の庭をならすところから始める場合や、面積が広い場合、高低差がある場合は、下地で失敗すると数年後にやり直しになります。

人工芝は夏に熱くなりませんか?

熱くなります。人工芝はポリエチレンなどの合成樹脂でできていて、天然芝のように水を蒸発させて熱を逃がすしくみがないため、直射日光が当たると表面温度が上がります。施工各社が公表している実測では、真夏の日中に50〜60℃台に達した例が報告されています。津市では2025年に38.5℃を観測しており、裸足で歩く場所や犬を遊ばせる場所では対策が要ります。散水すると一時的に下がりますが乾けば戻るため、実際に効くのはシェードやパラソルで日射そのものを遮ることです。

人工芝の下に防草シートは必要ですか?

必要です。人工芝には水を抜くための穴が開いており、光も完全には遮れないため、シートなしでは継ぎ目や穴から雑草が出てきます。人工芝を持ち上げて草を抜く作業は手間がかかるうえ、一度めくると継ぎ目が目立ちやすくなります。防草シートは1平方メートルあたり300〜800円程度で、最初に入れておくべき部分です。薄い織布タイプより、厚手の不織布タイプのほうが長くもちます。ただし、防草シートが止められるのは地面から突き上げてくる草だけです。数年たつとパイルの間に土埃が溜まり、飛んできた種がその上で発芽します。これはシートでは防げないので、年に数回抜く前提で考えてください。

人工芝と土間コンクリートはどちらが安いですか?

初期費用は人工芝のほうが安く済みます。人工芝が下地込みで1平方メートルあたり5,000〜9,000円程度、土間コンクリートが8,000〜13,000円程度です。ただし用途が違います。人工芝は車の重量に耐えられないため駐車スペースには使えません。車を載せる場所は、土間コンクリートやアスファルト、インターロッキングなど、車両の荷重を前提にした舗装から選ぶことになります。また人工芝は7〜10年で張り替えの時期が来ます。土間コンクリートは一度打てば20年以上もちますが、庭全体をコンクリートにすると夏の照り返しが強くなります。子どもやペットが過ごす場所は人工芝、車まわりは土間コンクリートという使い分けが現実的です。

まとめ

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監修: 代表取締役 木高 雅美(株式会社アトラディック)。代表施工者は米国ハワイ州で外構施工会社を設立・運営し、ハワイ8年・韓国3年、海外施工歴11年。現在は三重県津市を拠点に、外構・エクステリア工事を専門としています。

※本記事は2026年9月時点の情報にもとづく一般的な解説です。掲載した価格は複数の事業者が公開する情報を横断して確認した目安であり、実際の金額は面積・下地の状態・既存物の有無・高低差・施工時期により変動します。津市の年降水量、日最大降水量、最高気温は気象庁が公開する観測値および平年値(統計期間1991〜2020年)によります。人工芝の表面温度として挙げた50〜60℃台という数値は、施工・販売事業者各社が公表している実測例で、測定条件により幅があります。約65℃という数値は環境省の環境技術実証事業(令和6年度・実証番号140-2401)の実証報告書によるもので、スポーツ施設向けの充填材入り人工芝を対象とした試験です。家庭用の人工芝とは製品仕様が異なります。耐用年数は製品と使用条件によって異なりますので、実際の商品の保証内容をご確認ください。庭の仕上げの選定にあたっては、現地の水はけと日当たりを確認したうえでご判断ください。

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