FENCE LENGTH & COST

目隠しフェンスの費用は長さでいくら変わる?5m・10m・20m・30mの早見表

5m・10m・15m・20m・30mの素材別早見表から、柱のピッチと固定費で決まる「長いほど1mあたりが安くなる」仕組み、13m・17mといった半端な長さの数え方、長い距離を安く抑えるコツまで、費用を「長さ」の軸だけで整理します。

公開日:2026年8月19日

三重県の住宅に設置した木目調の目隠しフェンスと敷地のイメージ
※写真はイメージです

三重県津市を拠点に、三重県内全域で外構・エクステリア工事を手がけるアトラディックです。目隠しフェンスの費用は、高さ1.2m前後・工事費込みで5mで9〜22万円、10mで15〜40万円、20mで30〜75万円、30mで43〜108万円程度が目安です(2026年8月時点・三重県の目安)。

ここで先に押さえていただきたいのが、費用は長さに正比例しないということです。10mが20万円だったから20mは40万円、とはなりません。柱は約2mおきに立てる必要があるのに対し、運搬費・現場管理費・職人の出張費といった経費は長さに関係なく一枚分しかかからないためです。結果として、長くなるほど1mあたりの単価は下がっていきます

逆にいえば、5mや3mといった短い工事では諸経費の比率が上がり、1mあたりで見ると割高になります。「短いから安いはず」と思って見積書を見たときに感じるズレの正体は、たいていここにあります。

この記事は「長さ」という一つの軸だけを深く掘り下げます。素材ごとの比較や高さ別の費用、後付けのやり方、見積書の内訳といった論点は目隠しフェンスの費用相場(内訳・素材別・高さ別・後付け)で、高さ1.8mの根拠やすき間の設計、素材そのものの選び方は目隠しフェンスの選び方(高さ・素材・すき間)で解説しています。そちらとあわせてお読みいただくと、費用の全体像がつかめます。

目隠しフェンスの費用は長さでどう変わる?【5m〜30mの早見表】

高さ1.2m前後の目隠しフェンスは、10mで15〜40万円、20mで30〜75万円程度が工事費込みの目安です。

まずは全体像から。よくご相談いただく5m・10m・15m・20m・30mの5段階について、素材別の目安を早見表にまとめました。いずれも工事費込み・高さ1.2m前後・2026年8月時点・三重県の目安です。

フェンスの種類
(高さ1.2m前後)
5m10m15m20m30m
スチールメッシュ
(目隠しなし・境界用)
5〜10万円8〜16万円12〜22万円15〜28万円22〜40万円
アルミ目隠しフェンス
(標準色)
9〜18万円15〜30万円23〜43万円30〜55万円43〜78万円
木目調アルミ・樹脂製10〜22万円18〜40万円27〜57万円35〜75万円50〜108万円
高さ1.8〜2.0mの
目隠しタイプ
14〜28万円25〜50万円38〜70万円50〜90万円72〜130万円

「目隠しフェンス」とひとことで言っても、表の2行目・3行目・4行目で2倍以上の開きがあります。まず素材と高さの行を1つ選び、そのうえで長さの列を見るのが読み方のコツです。

15m・30mはどう算出しているか

この表の10m・20mは、当社がふだんお出ししている見積もりの幅と、外構・リフォーム各社が公開している相場を照らし合わせた数値です。15mは10mと20mの実績レンジから、30mは20mのレンジから、それぞれ「1mあたりの単価がゆるやかに下がる」前提で算出しています

たとえばアルミ目隠しフェンス(標準色)の場合、1mあたりの単価は5mで1.8〜3.6万円、10mで1.5〜3.0万円、20mで1.5〜2.75万円と下がっていきます。30mではさらに下がって1.4〜2.6万円程度になるため、20mの1.5倍(45〜82.5万円)より少し安い43〜78万円程度に落ち着く、という組み立てです。数字の裏側にある仕組みは次のセクションで詳しく説明します。

「境界フェンス」と「目隠しフェンス」で長さの意味が変わる

表の1行目にあるスチールメッシュは、敷地の境界を示すためのフェンスで、視線は遮りません。1mあたりの単価が目隠しタイプの半分以下なので、たとえば木目調アルミ10m(18〜40万円)+メッシュ20m(15〜28万円)で33〜68万円と、30m全区間を木目調にした場合(50〜108万円)よりかなり抑えられます。長い距離を計画する方ほど、この切り分けが効いてきます

■ 表を見るときの前提
・すべて工事費込み(本体・柱・基礎・施工費)の目安です。カタログの本体価格だけとは別物です
・既存のフェンスやブロック塀の撤去がある場合は、別途撤去処分費がかかります
・高低差の処理、土間コンクリートのはつり、残土処分、重機の回送などは現場条件により加算されます
・予算を組むときは、見積金額に2割程度の予備を見ておくと計画が崩れにくくなります

「うちは何mになるのか」から一緒に測ります

敷地の長さは、図面の数字と実際に隠したい範囲がズレていることがよくあります。現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料です。

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なぜ長いほど1mあたりが安くなるのか|柱のピッチと固定費の構造

柱は約2mおきに必要で、運搬費や現場管理費は長さに関係なく一定です。だから長いほど1m単価は下がります。

ここがこの記事の核心です。フェンスの費用を「1mあたり◯円 × 長さ」で計算しようとすると、どこかで実際の見積もりとズレが出ます。理由は、フェンス工事の費用が「長さに比例して増えるもの」と「長さに関係なく一定のもの」の2種類でできているからです。

フェンスの柱を約2mピッチで立てる割り付けの図解
※図はイメージです

柱は「約2mおき」。長さが2倍でも柱は2倍にならない

アルミフェンスの多くは、1枚のパネル(1スパン)が約2mでできています。そのパネルを柱と柱の間に渡していくため、柱の本数は「スパン数+1本」になります。ここに、費用が正比例しない最初の理由があります。

長さごとに整理すると次のとおりです。

長さスパン数
(1スパン約2m)
柱の本数柱1本が受け持つ長さ1mあたりの目安
(アルミ標準色)
5m3スパン
(うち1つは約1mにカット)
4本約1.25m1.8〜3.6万円
10m5スパン6本約1.7m1.5〜3.0万円
15m8スパン
(うち1つは約1mにカット)
9本約1.7m約1.5〜2.9万円
20m10スパン11本約1.8m約1.5〜2.8万円
30m15スパン16本約1.9m約1.4〜2.6万円

10mから20mへ、長さは2倍になっています。ところが柱は6本から11本へ、1.83倍にしかなっていません。柱1本には部材費(1本あたり3千円〜1万円程度)と基礎工事費(1本あたり5千円〜1万円程度)がかかりますから、この0.17倍分がそのまま「割安になる分」として効いてきます。

理屈はシンプルで、端の柱は最初と最後の2本だけだからです。5mでも30mでも、端部の柱は2本。長くなるほど、この「余分な2本」が全体に占める割合が小さくなります。5mだと柱4本のうち2本が端部で全体の半分ですが、30mなら16本のうち2本、8分の1です。

長さに関係なくかかる「固定費」がある

もう一つの理由が固定費です。フェンス工事には、5mでも30mでも金額がほとんど変わらない項目があります。

これらは見積書では「施工費・諸経費」としてまとめられることが多く、工事費全体の1〜2割程度を占めます。5mの工事なら総額の2割が固定費でも、30mなら同じ金額が全体の数%にしかならない——この違いが、1mあたりの単価に表れます。

フェンスは長くなるほど1mあたりの単価が下がることを示す概念図
※図はイメージです。下の濃い帯が長さに関係なくかかる固定費(運搬・現場管理・出張)で、長くなるほど1mあたりに乗る割合が小さくなります

「今年は南側、来年は西側」は割高になりやすい

この構造から導かれる実務的な結論が、分けて工事するより一度にまとめたほうが総額は抑えやすいということです。10mを2回に分けて施工すると、運搬費も出張費も現場管理費も2回分かかります。同じ20mでも、一度で施工した場合との差は数万円規模になることがあります。

とはいえ、予算の都合で分けたいことはあります。その場合は、先々の計画を最初の見積もりの段階で業者に伝えておくのがおすすめです。柱の割り付けや基礎の位置を、あとから延長しやすい形にしておけます。端部の柱を「将来つながる前提」で立てておくと、次の工事のときに柱を1本無駄にせずに済みます。

逆に伝えずに施工すると、次の区間の起点で柱が2本並んだり、端数のカットが増えたりします。数千円〜数万円の話ですが、避けられるムダです。

短い工事が「割高に見える」のは仕方がない部分もある

3mや5mのご相談で「思ったより高い」と感じられる方は少なくありませんが、短い工事の1m単価が上がるのは固定費の配分の結果です。この場合に有効なのは、他の外構工事と同じタイミングでまとめること。カーポートの設置や駐車場のコンクリート打ちなどを同時に依頼すれば、運搬・出張・現場管理といった固定費を1回分に圧縮できます。

5m・10mの費用の目安|部分的に目隠しする場合

5mで9〜22万円、10mで15〜40万円程度。リビング前や浴室の窓まわりなど、部分的な目隠しに使う長さです。

実際のご相談で圧倒的に多いのが、この5m〜10mのレンジです。敷地の全周ではなく、「気になるところだけ」を隠す使い方になります。長さごとの用途を整理すると、次のようなイメージです。

長さの目安使う場所のイメージ費用の目安
(目隠しタイプ・高さ1.2m前後)
2〜4m浴室・洗面の窓の正面だけ/勝手口まわり数万円〜十数万円程度
5m前後リビングの掃き出し窓の前だけ/駐車場脇の一部9〜22万円程度
10m前後隣地との境界1面/道路に面した前面15〜40万円程度
15m前後前面+側面の一部23〜57万円程度
20m前後敷地の2面30〜75万円程度
30m前後敷地の3面〜ほぼ全周43〜108万円程度

5m|リビング前だけ、駐車場脇だけ

5mはパネル約3枚分、柱4本。ちょうど掃き出し窓の前を覆いきれる長さで、施工は1日で終わることがほとんどです。

この長さで多いのが「道路や隣家から、リビングの中が見えるのが気になる」というご相談です。窓の幅そのものは2〜2.7m程度ですが、斜めからの視線も考えると、窓の両側に1m前後の余裕を持たせて5m前後になる、という組み立てになります。

費用は、アルミ標準色で9〜18万円程度、木目調アルミ・樹脂製で10〜22万円程度。短い区間だからこそ、素材のグレードを上げても総額の増え方が小さいのが5mの利点です。木目調にしたときの差額は1〜4万円程度で、これが30mだと7〜30万円の差になります。「見せ場だけ良い素材にする」という考え方が、もっとも効率よく働く長さです。

10m|隣地1面、または前面をまるごと

10mはパネル5枚、柱6本。分譲地の1区画の一辺が10〜15m前後であることが多いため、「隣地との境界の1面をまるごと」というご依頼でよく出てくる長さです。

費用はアルミ標準色で15〜30万円程度、木目調アルミ・樹脂製で18〜40万円程度。高さを1.8〜2.0mに上げると25〜50万円程度まで上がります。当社が高さの目安としてお伝えしているのは基礎込みで1.8mで、立った状態の視線をしっかり遮れて、費用・強度・製品の選択肢のバランスが取れる高さです。高さの決め方そのものは目隠しフェンスの選び方(高さ・素材・すき間)で詳しく整理しています。

工期は10mで1〜3日程度、20mでも数日〜1週間程度。基礎の養生期間を挟むことはありますが、住みながらの工事で生活に大きな支障が出ることは少ない工種です。

目隠しフェンスは何mから工事してもらえる?

「2mだけ隠したいけれど、そんな小さな工事は受けてもらえるのか」というご質問をいただくことがあります。1スパン(約2m)から施工は可能です。当社でも、浴室の窓の前だけ、エアコン室外機の目隠しだけ、といった短い工事をお受けしています。

ただし前述のとおり、短い工事ほど固定費の比率が上がるため、1mあたりで見るとどうしても割高になります。3m以下の工事でご相談いただく場合は、次のどちらかをおすすめすることが多いです。

見積もりの取り方や、複数社を比べるときの見方は外構の見積もりの取り方ガイドで整理しています。金額だけでなく「柱のピッチ」「基礎の仕様」まで見比べると、安さの理由が仕様の違いなのかどうかが見えてきます。

20m・30mの費用の目安|敷地をぐるっと囲う場合

20mで30〜75万円、30mで43〜108万円程度。敷地の2〜3面を囲う規模で、1mあたりは最も安くなります。

三重県の広い敷地の住宅外構と長い距離のフェンスのイメージ
※写真はイメージです

三重県は名古屋や大阪の都市部に比べて土地が手ごろで、一区画の広い敷地が多い地域です。そのぶん外構の施工面積も大きくなり、フェンスも20m・30mといった長い距離になりやすい傾向があります。ネット上で見かける相場の多くは都市部の狭小地を基準にしているため、三重で同じ感覚で予算を組むと足りなくなることがあります——これは当社が現場で日々感じているところです。

20m|敷地の2面、または隣地側をまるごと

20mはパネル10枚、柱11本。「南側と西側の2面」「隣家に面した長辺をまるごと」といった規模です。費用はアルミ標準色で30〜55万円程度、木目調アルミ・樹脂製で35〜75万円程度が目安になります。

ここで効いてくるのが、冒頭から説明している構造です。10mが15〜30万円で20mが30〜55万円ということは、上限側は2倍の60万円ではなく55万円に収まっているということ。固定費が薄まった分だけ、単純な倍額より安くなっています。「2面やると倍かかるから、今年は1面だけ」と考える前に、まとめた場合の金額を出してもらう価値があります。

30m|3面からほぼ全周へ

30mはパネル15枚、柱16本。角地や、敷地の3面を囲うケースです。費用はアルミ標準色で43〜78万円程度、木目調アルミ・樹脂製で50〜108万円程度。この規模になると、素材選びの差額がそのまま数十万円の差になります

1mあたりの単価はもっとも下がる領域ですが、総額としては大きな買い物です。だからこそ、この長さでは「全区間を同じ仕様にしない」ことを強くおすすめしています。

全周を同じ仕様にしないほうがいい理由

敷地をぐるっと囲うとき、実際に「隠したい」区間はその一部であることがほとんどです。当社が現地でお客様と一緒に確認するのは、次のような点です。

この確認をすると、30mのうち目隠しが本当に必要なのは10〜15m、残りは境界がわかればいい——という結論になることが少なくありません。木目調30m(50〜108万円)を、木目調12m+メッシュ18mに置き換えると、おおよそ22〜48万円+14〜25万円で36〜73万円程度。数十万円規模で変わります

外構工事全体のなかでフェンスにどれだけ予算を配分するかという観点は、外構工事の費用相場(100万・200万・300万円でできること)で総額から逆算する形で整理しています。新築外構やリフォーム全体の一部としてフェンスを検討されている方は、あわせてご覧ください。

住宅の外周で目隠しフェンスを設置した例
※写真はイメージです。窓から見える面だけを目隠しにして、残りをメッシュフェンスにすると、同じ外周長でも総額を抑えられます

20m・30m規模こそ、区間の分け方で金額が変わります

「どこを目隠しにして、どこをメッシュにするか」は、現地で窓の位置と視線を確認するのが一番確実です。現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料です。

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半端な長さ(13m・17m)はどう計算する?【規格寸法と端数】

フェンスは1スパン約2mの規格品です。13mなら7スパン14m分で見積もるのが一般的な考え方になります。

「うちは13mなんですが、10mと15mの間ということでいいですか?」——これもよくいただくご質問です。答えは「おおむねその通りだが、材料は14m分になる」です。ここを知っておくと、見積書の数量欄が読めるようになります。

フェンスは「切り売り」ではなく「スパン単位」で買うもの

アルミフェンスは、メーカーの規格寸法でパネルが作られています。多くの製品で1枚あたりの働き幅は約2m(1,975mm・1,995mmなど製品により微妙に異なります)。この規格品を、必要な枚数だけ組み合わせていくのがフェンス工事です。

つまり、13mの区間に必要なのは「13m分のパネル」ではなく「13mをカバーできる枚数のパネル」。2m×6枚=12mでは足りないので、7枚=14m分を用意し、最後の1枚を約1mにカットして納めることになります。

隠したい実測の長さ必要なスパン数
(1スパン約2m)
用意する材料の長さ端数の処理
8m4スパン8.0m分端数なし。ぴったり納まる
11m6スパン12.0m分1スパンを約1mにカット
13m7スパン14.0m分1スパンを約1mにカット
17m9スパン18.0m分1スパンを約1mにカット
23m12スパン24.0m分1スパンを約1mにカット

13mの金額感でいうと、材料は14m分。早見表の10m(アルミ標準色15〜30万円)と15m(23〜43万円)の間で、14m相当の位置になるのでおおむね21〜40万円程度が目安です。「13m分」として計算するより、少し上に見ておくと実際の見積もりに近づきます。

端数は「カットして詰める」か「1本分多く買う」か

端数の処理には、大きく2つの考え方があります。

どれを選ぶかで数千円〜数万円の差が出ます。見積もりの段階で「端数はどう処理する予定ですか」と聞いてみると、業者がどこまで考えて見積もっているかがわかります。

だから「㎡単価」や「m単価」だけでは割り切れない

フェンスの見積もりを他の工事と同じ感覚で見ると、違和感が出ることがあります。コンクリート土間なら「㎡×単価」できれいに計算できますが、フェンスは規格品の組み合わせなので、長さが1m違うだけで材料が1スパン分(約2m)増えることがあるからです。

たとえば12mと13m。実測では1mしか違わないのに、材料は12m分と14m分で2m分の差になります。「1m延ばしただけなのに、思ったより上がった」という場面の多くは、これが理由です。逆に「あと1m短くできませんか」と相談すると、スパンが1つ減って数万円下がることもあります。

実測は「図面の数字」ではなく「隠したい範囲」から

最後に実務的な注意点を一つ。敷地図の辺の長さと、実際にフェンスを立てる長さは一致しないことがあります。門扉の開口部分、既存の建物や物置に当たる部分など、差し引く要素があるためです。そして隠したい範囲は「境界線の長さ」ではなく「視線が通る範囲」で決まります。数字だけで判断せず、現地で目線を確認しながら範囲を決めるのが、過不足のない計画への近道です。

フェンスの規格スパンと端数の関係を示す図解
※図はイメージです。上は規格スパンがちょうど収まる場合、下は最後の1スパンをカットして納める場合。斜線部分が余りになります

同じ長さでも金額が変わる4つの条件

同じ10mでも、基礎の状態・高さ・素材・既存物の撤去の4条件で、総額は2倍以上に開くことがあります。

ここまで長さの軸だけで見てきましたが、実際の見積もりは「長さ×他の条件」の掛け算です。同じ10mでも、条件次第で15万円にも50万円にもなります。長さ以外に何が効いてくるのかを、影響の大きい順に整理します。

条件安く済む側高くつく側10mでの差のイメージ
①基礎の状態健全な既存ブロックの上に載せられる土間コンクリートのはつり・コア抜き、高低差の処理3〜10万円程度
②高さ1.0〜1.2m1.8mで1.3〜1.6倍/2.0m以上で1.6〜2倍5〜20万円程度
③素材スチールメッシュ(1m 0.5〜1.2万円)木目調アルミ・樹脂製(1m 1.5〜4万円)10〜24万円程度
④既存物の撤去撤去なし(新設のみ)古いフェンス・ブロック塀の撤去処分数万円〜20万円程度

①基礎の状態|長さ×柱の本数で効いてくる

既存ブロック塀の上に後付けした目隠しフェンスのイメージ
※写真はイメージです

4つのなかで、長さとの掛け算がもっとも直接的に効くのが基礎です。柱1本ごとに発生する費用なので、長さが伸びれば伸びるほど条件の差が拡大します

基礎の条件は、おおよそ3パターンに分かれます。

敷地内で条件が混在することもよくあります。「前面10mは土間コン、側面20mは土」といったケースでは、区間ごとに単価が変わる見積もりになります。見積書が区間で分かれていたら、それは現場をきちんと見ている証拠でもあります。基礎の考え方や後付け時の注意点は目隠しフェンスの費用相場の記事でさらに詳しく扱っています。

②高さ|長さと並ぶ、もう一つの大きな変数

高さが上がると、パネルの面積が増える以上に柱の太さと基礎の規模が費用を押し上げます。風を受ける面積が増え、柱1本にかかる力が大きくなるためです。目安として、高さ1.8mは1.2mの1.3〜1.6倍程度、2.0m以上は1.6〜2倍程度になります。

当社では、フェンス単体で2mクラスをご希望の場合ほど慎重にご相談するようにしています。費用が跳ね上がるうえに対応できる製品自体が少なく、風を受ける面積が大きいため台風時の不安も増すからです。三重県は台風の通り道になりやすい地域なので、耐雪性より耐風性を優先するのが基本の考え方になります。高さ別の費用の詳細と、なぜ1.8mが目安なのかは目隠しフェンスの選び方の記事で解説しています。

③素材|長い距離ほど差額が膨らむ

素材による1m単価の差は、スチールメッシュ0.5〜1.2万円、アルミ形材(標準色)1.3〜2.7万円、木目調アルミ・樹脂1.5〜4万円、天然木2〜4.5万円程度です(高さ1.2m前後)。

ここで長さの軸に戻ると、素材の差額は長さに正比例します。5mなら標準色と木目調の差は1〜4万円ですが、30mなら7〜30万円。つまり「短い区間は好きな素材を選び、長い区間はコストで選ぶ」のが合理的です。素材ごとの特徴の比較は目隠しフェンスの費用相場の記事に一覧でまとめています。

④既存物の撤去|長さに比例する追加費用

古いフェンスやブロック塀を撤去してから新設する場合は、撤去・処分費が別途かかります。規模や構造にもよりますが、数万円〜20万円程度(2026年8月時点・三重県の目安)を見込んでおくと安心です。

これも長さに比例する費用で、ブロック塀の解体は量が多いほど処分費もかさみます。見積書に「撤去処分費」が含まれているかは、複数社を比べるときの要注意ポイントです。外構の見積もりの取り方ガイドでも触れていますが、この項目の有無で見かけの総額が大きく変わります。

長い距離を安く抑える5つのコツ

効果が大きい順に、範囲を絞る・片面木目を選ぶ・高さを場所で変える・同時施工・標準規格品の5つです。

アルミ形材と樹脂木の目隠しフェンスの素材感イメージ
※写真はイメージです

20m・30mといった長い距離では、工夫の効き方も大きくなります。効果の大きい順に5つ紹介します。

①見える面だけ目隠し、残りはメッシュにする

もっとも効果が大きい方法です。前述のとおり、30mを全部木目調にすると50〜108万円ですが、木目調12m+メッシュ18mなら36〜73万円程度。数十万円の差になります。

ポイントは、「隠す」と「囲う」を分けて考えることです。境界を示すだけなら安価なメッシュで足り、視線を遮る必要があるのは実際には一部の区間だけ。この切り分けを現地で丁寧にやると、満足度を落とさずに総額を落とせます。

②片面木目タイプを選ぶ

これは当社がよくご提案する具体的なワザです。木目調のパネルには両面木目のタイプと片面だけのタイプがあり、片面タイプのほうが安く済みます。

庭から眺める時間が長いなら家から見える側だけを木目に、道路からの外観を優先するなら外側だけを木目に。どちらの顔を立てるかを決めるだけで、見た目の満足感をあまり落とさずに費用を抑えられます。長い距離では、この差額もそのまま長さに比例して効いてきます。

③高さを場所で変える

全区間を同じ高さにする必要はありません。リビング前や浴室の窓まわりは1.8m、隣地側の裏手や駐車場脇は1.2m、というように場所ごとに変えられます。

高さ1.8mは1.2mの1.3〜1.6倍ですから、30mのうち10mだけを1.8mにして残り20mを1.2mにすると、全区間を1.8mにするより2〜3割程度抑えられる計算になります。加えて、低い区間があるほうが圧迫感も減り、風の抜けも良くなります。

④一度にまとめて施工する

この記事で繰り返し触れてきた固定費の話です。運搬・出張・現場管理といった費用は1回分で済むため、分割発注より総額を抑えられます。フェンス以外の外構工事を予定しているなら、そちらとまとめるのも同じ効果があります。

それでも分けたい場合は、先ほどのセクションで触れたとおり、先々の計画を最初に伝えて柱の割り付けを揃えておくのがおすすめです。

⑤標準規格品・標準寸法に寄せる

特注色や規格外の寸法は割高になります。大手メーカーの定番シリーズは流通量が多く価格もこなれているため、標準の高さ・幅・色の組み合わせで計画すると費用を抑えられます。

製品の方向性としては、コスパ重視ならエコモックフェンスが比較的安価で見た目も良く、バランスの取れた選択肢です。価格より外観の格好良さを取るなら、リクシルのフェンスAAのメタル調などもおすすめできます。どちらを軸にするかで見積もりの雰囲気がかなり変わるので、方向性を先に決めておくと業者との話が早くなります。

■ 値上がりは続いています
カーポートなどと同様、フェンス製品も価格改定が毎年のように行われており、今後も上昇傾向は続くと当社は見ています。2026年6月には大手エクステリアメーカーから製品価格の引き上げ通知もありました。設置を決めているなら、早めに動くほうが結果的に割安になりやすい状況です(2026年8月執筆時点)。

一方で、削らないほうがいい部分もあります。柱の間隔を広げる、基礎を小さくするといった「仕様を落とす節約」は避けてください。目隠しフェンスは面で風を受ける構造物です。根入れが浅かったり基礎が小さかったりすると、台風時に倒れて人や車を傷つけるおそれがあります。複数の気候帯で外構を見てきた経験から言えるのは、フェンスの寿命と安全性は、見えない基礎で決まるということです。

安さの理由が「範囲や素材の工夫」なのか「仕様の切り下げ」なのかを見分ける観点は、外構業者の選び方で整理しています。複数社の見積もりを比べるときは、金額の下2桁より、柱のピッチと基礎の仕様を先に見比べてみてください。実際の仕上がりのイメージは施工イメージもご参考いただけます。

長さ・素材・高さの組み合わせを、現地で一緒に決めます

「全部やるといくら、区間を分けるといくら」の2パターンでお出しすることもできます。現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料です。

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対応エリア

三重県全域(北勢/中勢/伊勢志摩/伊賀/東紀州エリア)を中心に、愛知・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪も対応可能です(要相談)。津市・松阪市・鈴鹿市・四日市市・伊勢市・桑名市など、現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料です。

よくある質問

目隠しフェンスの費用は10mでいくらですか?

高さ1.2m前後のアルミ目隠しフェンスで15〜30万円程度、木目調アルミや樹脂製で18〜40万円程度が目安です(2026年8月時点・三重県の目安)。高さ1.8〜2.0mの目隠しタイプになると25〜50万円程度まで上がります。既存フェンスの撤去が必要な場合は、別途撤去処分費がかかることがあります。

目隠しフェンス20mの費用はいくらですか?

高さ1.2m前後で、アルミ製なら30〜55万円程度、木目調アルミ・樹脂製なら35〜75万円程度が目安です。高さ1.8〜2.0mの目隠しタイプでは50〜90万円程度まで上がります。運搬費や現場管理費といった長さに比例しない経費が薄まるため、10mの単純な2倍より少し安く収まる傾向があります。

目隠しフェンス5mの費用はいくらですか?

高さ1.2m前後で、アルミ製なら9〜18万円程度、木目調アルミ・樹脂製なら10〜22万円程度が目安です。リビングの掃き出し窓の前だけ、駐車場脇だけ、といった部分的な目隠しに多い長さです。短い工事ほど運搬費や現場管理費の比率が上がるため、1mあたりの単価は10m・20mより割高になります。

目隠しフェンス30mの費用はいくらですか?

高さ1.2m前後で、アルミ製なら43〜78万円程度、木目調アルミ・樹脂製なら50〜108万円程度が目安です。敷地の3面からほぼ全周にあたる規模で、1mあたりの単価はもっとも下がります。ただし総額は大きくなるため、見える面だけ目隠しにして残りをメッシュフェンスにするなど、区間ごとに仕様を分ける計画が有効です。

フェンスの1mあたりの費用はいくらですか?

工事費込みで、スチールメッシュが1mあたり0.5〜1.2万円程度、アルミ形材の目隠しフェンス(標準色)が1.3〜2.7万円程度、木目調アルミ・樹脂製が1.5〜4万円程度が目安です(高さ1.2m前後)。ただし同じ製品でも、5mのような短い工事では1mあたりが割高に、20m・30mと長くなるほど割安になります。

【まとめ】長さは「掛け算」ではなく「逓減」で考える

目隠しフェンスの費用は、長さに単純比例しません。柱のピッチと固定費という構造を知っておくと、見積書の数字が腑に落ちるようになります。最後に要点を整理します。

アトラディックは三重県津市を拠点に、三重県全域で外構・エクステリア工事を手がけています。「うちは何mで、いくらになるのか」は、敷地を拝見するのが一番早くて確実です。窓の位置と視線を確認しながら、目隠しが要る区間と要らない区間を切り分けたうえでご提案します。現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料。当社から営業のお電話をおかけすることは一切ありません。

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監修: 代表取締役 木高 雅美株式会社アトラディック)。代表施工者は米国ハワイ州で外構施工会社を設立・運営し、ハワイ8年・韓国3年、海外施工歴11年。三重県津市を拠点に、外構・エクステリア工事を専門としています。

※本記事は2026年8月時点の調査と、当社が三重県内で外構・エクステリア工事を手がけるなかで得た実感にもとづく一般的な解説です。掲載した金額は、当社の見積もり実績の幅と、複数の外構・リフォーム事業者が公開する情報を横断して確認した目安であり、サイトにより幅があります。15m・30mの金額は、10m・20mのレンジから1mあたりの単価の逓減を踏まえて算出した参考値です。柱のピッチ・スパンの寸法はメーカーや製品シリーズにより異なります。実際の金額は敷地の長さ・高低差・基礎の状態・既存物の有無・素材のグレード・施工時期により変動しますので、現地調査のうえでのお見積りをご確認ください。

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窓の位置と視線を確認しながら、目隠しが要る区間・要らない区間を切り分けてご提案します。

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