
三重県津市を拠点に、三重県全域で外構・エクステリア工事を手がけるアトラディックです。物置の設置費用は、本体と組立設置、基礎を合わせて小型で5.5〜13万円程度、中型で12〜27万円程度、大型で27〜67万円程度以上が目安です(2026年10月時点。事業者が公開している相場の例による目安です)。
ただ、物置は据えた日より据えた後のほうが問題になりやすい工事です。土の上に置けば少しずつ沈んで扉が重くなり、スチールの物置は冬に中で結露し、海に近ければさびが早く出ます。この記事では費用に加えて、据えた後に起きることと、その備え方を順に説明します。大きさや置き方によって確認申請や固定資産税がかかわることもあるので、最後に整理します。
物置の設置費用の相場【サイズ別】
| サイズ(間口の目安) | 本体+組立設置+基礎の合計 | このうち組立設置費 | よくある使い方 |
|---|---|---|---|
| 小型(約1〜1.5m) | 5.5〜13万円程度 | 1.5〜3万円程度 | 園芸用品、掃除道具、灯油缶 |
| 中型(約1.5〜2.5m) | 12〜27万円程度 | 2.5〜4万円程度 | タイヤ4本、アウトドア用品、季節の家電 |
| 大型(約2.5m以上) | 27〜67万円程度以上 | 4〜7万円程度〜 | 自転車2台、作業場を兼ねる |
事業者が公開している相場の例をもとにした目安で、小型・中型はブロック基礎、大型はコンクリート基礎までを含んだ金額です。公開情報には税込みと税別が混ざっているので、1割程度の幅があると考えてください。
費用の内訳と、見積もりで確認すること
| 項目 | 中身 | 目安・確認すること |
|---|---|---|
| 本体 | メーカー・サイズ・扉の形式・床の有無・オプション | 定価か実売かをそろえて比べる |
| 組立設置費 | 部材の組み立てと据え付け | 小型1.5〜3万円程度、大型4〜7万円程度〜 |
| 基礎 | コンクリートブロックを並べて水平をとる、または土間コンクリートを打つ | ブロック基礎で1〜3万円程度。整地や広い範囲の土間コンクリートは別 |
| 転倒防止(アンカー) | 強風で倒れないよう、物置を地面やコンクリートに固定する | 含まれているか、地面に合った方法か |
| 運搬・搬入 | 道路から設置場所までの運び込み | 部材が通路を通るか(後述) |
| 既存の物置の撤去 | 古い物置の解体と処分 | 中身を誰が出すか、古いアンカーの扱い(後述) |
搬入:部材は間口に近い長さで届く
物置の屋根や壁の部材は、間口に近い長さのまま届きます。家の裏に置きたい場合、家と塀の間の通路が狭かったり、途中で角を曲がったりすると、部材が通らないことがあります。また、組み立てでは外側からビスを打つので、物置の周りに人が入って作業できる空きが要ります。壁や塀にぴったり付ける置き方は、組み立てができません。組んだ物置は後からずらせないので、置く位置は据え付けの前に地面に印をつけて確かめてください。
撤去:揉めやすいのは入れ替えのほう
古い物置を入れ替える場合は、撤去のほうで話が食い違いやすくなります。見積もりの前に、次の4つを決めておいてください。
- 中身を出すのは誰か:灯油の残り、スプレー缶、農薬、タイヤなどは、通常の処分に乗らず別料金や引き取り不可になることがある
- 古いアンカーのコンクリートを掘り出すか
- さびた物置はビスが回らない:切って解体することになり、手間が増える
- 撤去した跡の地面:へこんでいれば整地が要る
「この場所に、このサイズの物置を置けますか」は、現地調査(無料)が確実です
お見積り・ご相談専用/電話受付 9:00〜17:00
※このダイヤルはお客様専用です。営業・セールス目的のお電話は固くお断りいたします。
当社から営業のお電話をおかけすることは一切ありません。
本体で金額と使い勝手が変わるところ
家庭用の物置は、イナバ・ヨド・タクボの3社の製品がよく使われます。金額と使い勝手を大きく分けるのは次の点です。
- 扉の形式:2枚や3枚の引き戸、観音開き、シャッター。引き戸は前に人が立てる幅があれば使えますが、観音開きは扉が開く分、シャッターは上に巻き上げる高さの分、前や上に空きが要ります。通路を兼ねる場所なら引き戸が向いています
- 床の有無:床付きが一般的。床のないタイプは土間コンクリートの上に置く前提で、基礎の考え方が変わります
- 雪に耐える強さ:一般型・多雪型など(後述)
- オプション:棚板の追加、換気、断熱や結露を抑える仕様、明かり取り、海沿い向けの仕様など
ホームセンター・通販・外構店の違い
| 得意なこと | 気をつけたいこと | |
|---|---|---|
| ホームセンター | 店頭で実物を見て選べる。組立設置の料金がサイズごとに決まっていて分かりやすい | 設置場所が平らな前提のことが多い。整地や土間コンクリートは別の手配になりやすい |
| 通販(工事費込み) | 本体の値引きが大きいことが多い | 「標準工事」の条件(地面が平ら・搬入しやすい)から外れると追加費用。現地を見ずに決まる |
| 外構店 | 地面の傾き・水はけ・土間コンクリート・周りの舗装とまとめて計画できる | 物置単体の注文だと割高に見えることがある |
どこに頼む場合も、本体のメーカー保証と、組み立て・据え付けの施工の保証は別のものです。施工の保証の有無と範囲は、契約前に確認してください。
すでに土間コンクリートや砂利で整っている場所なら、ホームセンターや通販でも足りることが多いです。ただし、駐車場や通路の土間コンクリートには水を流すための傾きが付いているのが普通で、2%の傾きなら奥行き2mで4cmの差になります。そのまま置くと物置が傾くので、低い側にブロックや調整材をかませて水平を出す作業が要ります。その調整が「標準工事」に含まれているかを確認してください。
外構店に頼む一番の利点は、土間コンクリートを打つ前に物置の位置とサイズを決めておけることです。アンカーをコンクリートを打つときに仕込めるので、後から穴を開けて打つより確実で、見た目もきれいです。給湯器や立水栓、桝の位置も、物置の位置に合わせて計画できます。外構の依頼先の選び方は外構業者の選び方でまとめています。
基礎と水平|扉が重くなる本当の原因
| ブロック基礎 | 土間コンクリート | |
|---|---|---|
| つくり方 | 物置の脚の下にコンクリートブロックを並べ、水平をとる | 物置を置く範囲にコンクリートを打つ |
| 費用 | 安い(1〜3万円程度) | 高い(面積と地面の状態による) |
| 向く場所 | 地面が締まっていて、ほぼ平ら | 土が柔らかい、傾きがある、大型の物置、床なしタイプ |
| 気をつけたいこと | 土が柔らかいとブロックが沈む。下を砕石で固めると沈みにくい | 物置の真下は水平に打ち、水は周りへ逃がす。物置はブロックで少し浮かせて床下に空気を通す |
扉の不具合の多くは、本体ではなく据え付けが原因です。ただ正確には「水平」より「直角(対角)」です。4隅の高さがそろっていても、箱がわずかにねじれていると、引き戸は端で擦ります。組み立てでは、ビスをすべて仮締めした状態で対角の寸法を測り、そろえてから本締めします。据えた後に扉が重くなったら、レールの砂、戸車のすり減り、足元の沈下の順に疑ってください。レールの掃除だけで直ることも少なくありません。
土間コンクリートの単価の考え方は駐車場の土間コンクリート費用で説明しています。物置の下だけの小さな面積では割高になるので、駐車場や通路の土間コンクリートと同じ時期にまとめて打つと無駄がありません。
三重の台風・塩害・雪への備え
台風:アンカーは必ず。地面に合った方法で
三重は台風の通り道になりやすく、物置は「置くだけのもの」の中で一番大きな飛来物になりえます。メーカーのイナバ物置も、強風などで転倒するおそれがあるため、必ずアンカー工事をするよう案内しています。重い物を入れておけば大丈夫、は台風では通用しません。
アンカーは地面で方法が変わります。土の地面では、物置の周りに穴を掘って固定用の部材をコンクリートで固めます。固まるまで日数がかかるので、据え付けと同じ日に終わらないこともあります。土間コンクリートの上では、コンクリートに穴を開けてボルトで留めますが、薄い犬走りや古い土間は割れて効かないことがあります。アスファルトやインターロッキングの上は、そのままではアンカーが効きにくいので、その部分にコンクリートを打つか、置き場所を変えて考えます。
台風で実際に起きやすいのは、本体ごと飛ぶより引き戸が外れる、屋根の板がめくれるほうです。台風の前には扉を閉めて鍵をかけ、扉の外れ止めが効いているかを確認してください。費用のかからない一番の対策です。また、据え付けたばかりの空の物置が一番軽いので、台風の多い8〜10月の据え付けは天気を見て日程を組みます。万一倒れたら、片付ける前に写真を撮っておくと、火災保険の風災の相談に使えます。三重で外構を計画するときの風の考え方は三重の気候に合う外構素材の選び方でまとめています。
塩害:海に近いと、さびが早い
三重は伊勢湾側も熊野灘側も海岸線が長く、海に近い場所では潮風でスチールの物置のさびが早く出ます。さびはビスの頭、部材の切り口、底のほうから始まります。メーカーによっては海沿い向けの仕様があり、保証の条件が地域で変わることもあるので、見積もりの前に海からおおよそどれくらいの場所かを伝えて、仕様と保証を確認してください。
雪:三重県内は計算上「一般型」の範囲
イナバ物置の場合、一般型は1平方メートルあたり1,200N(約120kg)の雪の重さに耐える設計です。三重県と県内の市(特定行政庁)が定めている垂直積雪量は25〜50cmで、建築基準法施行令の雪の重さ(積雪1cmごとに1平方メートルあたり20N以上)で計算すると、次のようになります。
| 垂直積雪量 | 主な地域 | 雪の重さ(1平方メートルあたり) | 一般型(1,200N)に対して |
|---|---|---|---|
| 25〜30cm | 志摩市・尾鷲市・伊勢市・鳥羽市など | 500〜600N | 余裕がある |
| 40cm | 伊賀市・名張市・亀山市・菰野町など | 800N | 範囲内 |
| 50cm | いなべ市の一部 | 1,000N | 範囲内だが余裕は小さい |
計算の上では、県内のほとんどの地域で一般型の範囲に収まります。ただし、建物の屋根から雪が落ちてくる軒下や、吹きだまりになる場所では局所的に重くなるので、多雪型を検討してください。市町ごとの積雪量は三重の気候に合う外構素材の選び方に一覧があります。
据えた後に起きること|沈下・結露・扉
沈下:土の上では、少しずつ動く
水平は据えたときに取れていても、土の上では時間とともに動きます。とくに新築で造成されたばかりの庭は土がまだ締まりきっておらず、雨の季節を越えると片側が沈むことがあります。これは施工の良し悪しというより土の性質です。設置からしばらくたったら一度水平を確認し、ずれていればブロックの下で調整します。その作業は別料金になることが多いので、「据えたら終わり」ではなく「一度は直すかもしれない」と考えておいてください。沈みを減らしたいなら、ブロックの下を砕石で固めるか、土間コンクリートにします。
結露:冬の朝、天井に水滴がつく
スチールの物置は、冬の冷え込んだ朝に天井の裏で結露し、水滴が落ちることがあります。雨漏りではなく、鉄板の性質です。段ボール、布団、本、衣類を入れるとふやけたりカビたりします。こうした物を入れるつもりなら、買う前に、結露を抑える仕様やオプションを選ぶか、入れる物を分けるかを決めてください。
扉:年に一度の手入れで長持ちする
引き戸のレールに砂がたまると扉が重くなります。年に一度ほど、レールの掃除、戸車の動き、水平の確認、ビスのゆるみを見ておくと、扉の調子が長く保てます。
置き場所で失敗しやすいこと
1. 扉の前の空きが足りない
引き戸なら人が立てる幅で済みますが、観音開きは扉の幅の分、シャッターは上の高さの分が必要です。通路を兼ねる場所に置くと、扉を開けたときに人が通れなくなります。
2. 給湯器・室外機・桝・浄化槽・ガスメーターをふさぐ
家の裏手の空いた場所は、給湯器やエアコンの室外機、排水の桝、浄化槽の点検口、ガスメーターが集まっている場所でもあります。物置でふさぐと、点検や交換のたびに物置を動かすことになります。
3. 家の基礎の換気をふさぐ・壁にぴったり付ける
家の壁際に寄せすぎると、基礎の換気口や、基礎パッキンの家では外周の通気をふさいでしまいます。組み立ての作業の空きも要るので、壁から離して置いてください。床下の通気についてはタイルデッキの費用の高さの節でも詳しく扱っています。
4. 境界ぎわに寄せすぎる・雨や雪が隣に落ちる
隣との境界にぴったり付けると、組み立ての空きが取れないうえ、隣から離すよう求められるもとになります。物置の屋根は片側に傾いていることが多く、雨や雪がその方向に落ちます。屋根の傾きが隣の敷地に向かないようにし、自分の敷地側でも雨の落ちる線が泥はねしないよう、砂利を敷くか雨どいを付けます。
5. 水が溜まる場所に置く
雨のあと水が溜まる低い場所に置くと、物置の中まで湿気が上がり、足元のさびや中の物のカビの原因になります。置く場所の水はけを先に確認してください。
6. 夏の庫内の暑さを考えずに物を入れる
真夏の物置の中はかなり高温になります。スプレー缶、ライター、ガソリンの携行缶、リチウム電池は入れないでください。灯油は夏場は空にしておくと安心です。
このほか、外構全体で後悔しやすい点は新築外構で後悔しやすい7つのポイントにまとめています。
確認申請が要る場合
中に人が入らない物置は建築物に当たらない
国土交通省の技術的助言(平成27年2月27日・国住指第4544号)では、土地に自立して設置する小規模な物置のうち、外から荷物を出し入れでき、中に人が立ち入らないものは建築物に該当しないとされています。既製品かどうかや構造は問いません。
どの大きさなら「人が入らない」とみなすかは、行政庁の運用によります。多くの行政庁が参照する全国の運用基準(日本建築行政会議の適用事例)では、奥行き1m以内、または高さ1.4m以下が目安とされていますが、行政庁によっては床面積などの条件を加えています。つまり、人が中に入れる大きさの物置は、基本的に建築物として扱われます。
確認申請が要るかどうか
| 場所 | 確認申請 |
|---|---|
| 防火地域・準防火地域 | 大きさにかかわらず必要 |
| それ以外の都市計画区域内で、家が建っている敷地に置く(法律上は増築) | 床面積10平方メートル以内なら不要。超えたら必要 |
| 都市計画区域内で、家の建っていない土地に物置だけ置く | 増築ではないため、10平方メートル以内でも必要 |
| 都市計画区域・準都市計画区域の外 | 平屋の物置なら多くの場合は不要(2025年4月から範囲が変わったので市町に確認) |
建築基準法第6条第2項で、防火地域・準防火地域の外での増築は、増える部分の床面積が10平方メートル以内なら確認申請が要らないとされています。家庭用の物置の多くは10平方メートル以内に収まりますが、大型の物置は超えることがあります。市街化調整区域では、確認申請とは別に建てられるかどうかの制限があるので、市町の建築担当に確認してください。
三重県・津市・四日市市・鈴鹿市・松阪市の確認申請の手数料は、確認申請と完了検査を合わせて床面積30平方メートル以内で41,000円です(2026年8月時点・各行政庁の手数料表より)。ただし、確認申請を出す物置は、ブロックの上に置く標準の据え付けでは通らないのが一般的で、メーカーが用意している確認申請に対応した基礎(鉄筋を入れたコンクリートの基礎)になります。手数料のほかに、図面などの代行費と、基礎工事の費用が大きく変わることを見込んでください。手続きの流れはカーポートの確認申請で詳しく扱っています。
確認申請が要らない場合でも、建築物である以上、建ぺい率(敷地に対して建物が占める割合)に物置の面積も含まれます。家を建ぺい率いっぱいで建てている敷地では、大きな物置を置く余地がないこともあります。
固定資産税とアンカーの関係
固定資産税がかかる「家屋」には、おおむね次の3つの条件があります。
- 土地に定着していること:基礎があり、簡単には動かせない
- 外気から遮断されていること:屋根と三方以上の壁がある
- 用途に使えること:物を保管するなどの目的に使える空間がある
三重県内では、たとえば鈴鹿市が、課税対象の家屋の例として「コンクリート叩き(土間コンクリート)を基礎とした物置」を挙げ、面積は関係なく、3つの条件を満たし高さ1.5m以上であれば課税対象になると案内しています。京都府長岡京市のように、地面やコンクリートブロックの上に単に置いただけなら課税されず、基礎工事がしてあったりボルトで固定されていたりすると対象になる、と案内している市もあります。
家屋の固定資産税には免税点(課税標準額の合計が20万円未満なら課税されない)がありますが、これは同じ市町で、同じ名義で持っている家屋の合計で判断されます。住宅を持っている場合、物置だけが小さいからといって免税になるわけではありません。
よくある質問
物置の設置費用はいくらですか?
本体・組立設置・基礎を合わせて、小型(間口約1〜1.5m)で5.5〜13万円程度、中型(約1.5〜2.5m)で12〜27万円程度、大型(約2.5m以上)で27〜67万円程度以上が目安です。このうち組立設置費は小型で1.5〜3万円程度、大型で4〜7万円程度〜です。傾いた地面の整地、広い範囲の土間コンクリート、古い物置の撤去、確認申請が必要な場合の費用は別にかかります(2026年10月時点。事業者が公開している相場の例による目安です)。
物置に確認申請は必要ですか?
外から荷物を出し入れでき、中に人が入らない小規模な物置は建築物に当たらないとされています(国土交通省の技術的助言)。大きさの目安は行政庁の運用によりますが、奥行き1m以内または高さ1.4m以下とする例が多いです。それより大きい物置は建築物として扱われ、防火地域・準防火地域では大きさにかかわらず確認申請が必要です。それ以外の都市計画区域内で、家が建っている敷地に置く場合は、床面積10平方メートル以内なら不要です。家の建っていない土地に物置だけを置く場合は、10平方メートル以内でも必要です。
物置に固定資産税はかかりますか?
屋根と壁があり物を保管する物置は、土地に定着しているかどうかが分かれ目です。三重県内では鈴鹿市が、土間コンクリートを基礎とした物置を課税対象の例に挙げています。ブロックの上に置いただけなら課税されないと案内している市もあります。判断は市町ごとに異なるので、気になる場合は市町の固定資産税の窓口に確認してください。ただし、税金を理由に転倒防止のアンカーを外すのはおすすめしません。
三重県で物置を置くなら、多雪型が必要ですか?
三重県と県内の市が定める垂直積雪量は25〜50cmで、建築基準法施行令の雪の重さで計算すると1平方メートルあたり500〜1,000Nです。イナバ物置の一般型は1,200Nに耐える設計なので、計算の上では県内のほとんどの地域で一般型の範囲に収まります。ただし、建物の屋根から雪が落ちる軒下や吹きだまりになる場所では、多雪型を検討してください。
物置は自分で組み立てられますか?
組立説明書と工具が付いているので、組み立て自体はできます。難しいのは、地面の水平をとるブロックの据え付けと、ビスを仮締めした状態で対角の寸法をそろえてから本締めする作業、そしてアンカーです。ここがずれると扉の開け閉めが重くなり、強風で倒れるおそれもあります。中型以上は部材が大きく重く、風のある日は屋根の板があおられて危ないので、複数人で風の弱い日に作業してください。自分で組み立てた場合は、施工の保証は受けられません。
物置を設置した後の手入れは何をすればいいですか?
年に一度ほど、引き戸のレールの掃除、戸車の動き、水平のずれ、ビスのゆるみを確認してください。扉が重くなったら、レールの砂、戸車のすり減り、足元の沈下の順に疑います。台風の前には扉を閉めて鍵をかけ、外れ止めが効いているかを確認しておくと安心です。
まとめ
- 費用:本体+組立設置+基礎で小型5.5〜13万円程度、中型12〜27万円程度、大型27〜67万円程度以上。本体は定価と実売をそろえて比べる
- 見積もりで見る点:基礎とアンカーが含まれているか、搬入できるか、撤去は中身と古いアンカーまで含むか、施工の保証
- 扉が重くなる原因:水平より直角(対角)。据えた後はレールの砂・戸車・沈下の順に見る
- 台風:アンカーは必ず、地面に合った方法で。台風前は扉を閉めて鍵と外れ止めを確認
- 塩害・結露:海に近いなら仕様と保証を確認。布団や段ボールを入れるなら結露対策を買う前に決める
- 雪:三重県内は計算上ほとんど一般型の範囲。軒下や吹きだまりは多雪型
- 確認申請:中に人が入れる物置は基本的に建築物。都市計画区域内の家のある敷地なら10平方メートル以内は不要、更地に物置だけなら必要
- 固定資産税:分かれ目は土地への定着。土間コンクリートを基礎にした物置を課税例に挙げる市もある。税金を理由にアンカーは外さない
※本記事は2026年10月時点の情報にもとづく一般的な解説です。サイズ別の費用は事業者が公開している相場の例をもとにした目安で、税込・税別の区別がないものを含みます。実際の金額は本体のメーカー・グレード、設置場所の条件、施工時期により変動します。小規模な物置の取扱いは国土交通省の技術的助言(平成27年2月27日・国住指第4544号)、大きさの目安は日本建築行政会議の適用事例を参照した行政庁の運用、確認申請の要否は建築基準法第6条と三重県の案内、積雪荷重は同施行令第86条、確認申請の手数料は三重県・津市・四日市市・鈴鹿市・松阪市の手数料表、物置の耐積雪と転倒防止はイナバ物置の公表情報、固定資産税の扱いは鈴鹿市と京都府長岡京市の案内、免税点は地方税法第351条によります。確認申請の要否と固定資産税の課税は、それぞれ市町の建築担当・固定資産税担当が判断しますので、設置前にご確認ください。
