CARPORT REMOVAL

カーポートの撤去費用はいくら?1台用・2台用の相場と基礎の扱いを三重の外構専門店が解説

台数別の費用目安から、解体・運搬・産業廃棄物の処分という内訳、そして金額を左右する「地中の基礎コンクリートを残すか掘り起こすか」の判断、DIYの可否、古い屋根材で問題になる石綿(アスベスト)の事前調査まで整理します。

公開日:2026年8月20日

三重県の住宅で撤去を検討している経年したカーポート
※写真はイメージです

三重県津市を拠点に、三重県内全域で外構・エクステリア工事を手がけるアトラディックです。カーポートの撤去費用は、アルミ製で1台用3〜4万円程度、2台用5〜8万円程度、3台用5〜10万円程度が目安です(2026年8月時点。複数の解体・外構事業者が公開する相場を横断して確認した数値で、サイトにより幅があります)。

ただし、見積りが上振れする分かれ道がはっきりしています。それが地中に埋まっている柱の基礎コンクリートをどうするかです。地際で切って残すのか、掘り起こして完全に撤去するのか。ここで数万円単位の差が出て、あとから跡地に何かを作るときの自由度も変わります。本記事の中心はここです。

もうひとつ、2006年より前に建てられたカーポートで、屋根が波板スレートの場合は石綿(アスベスト)が含まれている可能性があります。解体・改修工事では規模を問わず事前調査が求められるので、心当たりのある方は後半の該当セクションを。「まず調べる」という手順の話です。

なお「屋根だけ直す手もあるのでは」という段階の方は、カーポートの屋根の張り替え・交換費用 のほうが判断材料になります。

カーポートの撤去費用はいくら?【1台用・2台用・3台用の目安】

カーポートの撤去費用は、1台用で3〜4万円程度、2台用で5〜8万円程度が目安とされています。

以下は複数の解体・外構事業者が公開している相場を横断して確認した、解体作業費+廃材の運搬・処分費まで含んだ目安です。基礎の撤去や跡地の整地は含みません。

撤去する内容費用の目安備考
1台用カーポート(アルミ) 30,000〜40,000円程度 作業は半日〜1日程度
2台用カーポート(アルミ) 50,000〜80,000円程度 間口が広く柱・梁の本数が増える
3台用カーポート(アルミ) 50,000〜100,000円程度 公開情報の幅が大きい項目(5〜6万円台とする例、7〜9万円台とする例の双方あり)
鉄骨・折板屋根の大型カーポート 上記より上振れ 重量があり人員・機材が増える
柱の基礎の撤去(はつり) 柱1本あたり5,000〜20,000円程度 残置か撤去かで選択(後述)
撤去後の整地・不陸調整 別途 見積りに入っているか要確認
既存土間コンクリートの解体・処分 1㎡あたり3,000〜6,000円程度 床ごと撤去する場合

※2026年8月時点の目安です。実際の金額はサイズ・素材・敷地条件・搬出経路・処分場までの距離により変動します。

なぜ「1台用3〜4万円」という金額に収まるのか

住宅の解体は総額が百万円単位になります。カーポートの撤去が数万円で収まるのは、カーポートが「組み立てられた製品」だからです。屋根材を押さえ材ごと外し、梁と柱のボルトをゆるめ、分解して運び出す。壊すというよりばらす作業に近く、標準的な1台用なら半日から1日程度。素材の大半が軽いアルミとポリカーボネートで、重機を入れずに人力で完結する現場も少なくありません。

金額が上振れするのはこんなとき

逆に、目安から外れて高くなるケースには共通点があります。

「撤去だけ」を単独で頼むと割高になりやすい

工事は小規模なほど単価が上がります。撤去だけを単独で依頼すると、現場までの移動、車両の手配、処分場への往復といった「1回あたり発生する費用」が、少ない工事量に丸ごと乗るためです。実際、外構ポータルサイトが公開している見積書事例には、撤去のみで総額が10万円台になっているものもあります。ネット上の3〜4万円は解体と処分の実費に近い金額で、実際の見積書にはそこへ現場ごとの条件が積み上がる——そう考えるとズレの理由が見えてきます。

だからこそ、撤去のあとに何かを作る予定があるなら、同じ業者にまとめて依頼するほうが総額は下がりやすいです。重機の回送(1回あたり30,000〜80,000円程度)も残土の搬出も1回で済みます。跡地の使い道は後半でまとめます。

「これ、いくらで撤去できますか」だけのご相談も歓迎です

メーカーも設置年も分からなくて構いません。現地で確認します。
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撤去費用の内訳|解体・基礎の処理・運搬・産業廃棄物の処分

撤去費用は解体作業費・基礎の処理・運搬費・産業廃棄物の処分費・整地費の5つに分けて見ると読み解けます。

「一式 40,000円」と書かれた見積書は、安いのか高いのか判断できません。内訳を分解しておくと、他社と比べるときに役立ちます。

① 解体作業費

屋根材を外し、梁と柱を分解し、運び出せる大きさにまとめるまでの人件費です。1台用なら1〜2人で半日程度、2台用以上や折板屋根なら人数が増えます。屋根の高いカーポートは高所作業台が必要になることもあります。

② 基礎の処理費

地際で切断して残すなら追加はほぼ発生しません。掘り起こすなら柱1本あたり5,000〜20,000円程度が目安で、柱の本数分かかります。4本柱の2台用なら、それだけで2万〜8万円の幅が出る計算です。

③ 運搬費

ばらした部材を処分場まで運ぶ費用です。三重県は南北に長く、地域によっては最寄りの受け入れ先まで距離が出ることもあります。

④ 産業廃棄物の処分費

業者が請け負った工事から出た廃材は、法律上「産業廃棄物」として扱われます。家庭ごみのように市の施設に持ち込むことはできず、許可を持つ収集運搬業者と処分業者を通し、マニフェスト(産業廃棄物管理票)で流れを記録します。費用は量と種類で決まり、1万円前後が別建てで計上される例が見られます。裏を返せば、処分費が極端に安い、項目そのものがない見積書は確認したほうがいいということでもあります。

⑤ 整地費・補修費

柱を抜いた穴の埋め戻し、砕石の補充、土間コンクリートの部分補修など。「撤去したら地面がそのまま出てくる」わけではないので、どこまでを工事範囲にするかを最初に決めておくと後の食い違いを防げます。

そのほかに乗ることがある費用

基礎の撤去や土間の解体をともなう場合は重機の回送費(1回30,000〜80,000円程度)残土の運搬・処分費(1㎥あたり4,000〜13,000円程度)が加わります。隣家や車が近ければ養生費、小規模・遠方なら諸経費(工事費の5〜10%前後)も見ておきます。古い波板スレート屋根なら石綿の事前調査費が別途かかることもあります。外構リフォーム全体での解体・撤去コストの考え方は 外構リフォームはどこから手をつける?優先順位と進め方 にまとめています。

なお「アルミは売れるので相殺されるのでは」というご質問をいただきますが、カーポート1台分の量では撤去費用を目に見えて押し下げるほどにはならないと考えておくのが現実的です。見積書の読み方全般は 外構の見積もり完全ガイド|取り方・見積書の見方 へ。撤去の見積りも、工事項目・数量・単価の3点で読む点は同じです。

柱の基礎は残す?撤去する?【ここで金額が変わる】

地中の基礎コンクリートを残すか掘り起こすかで、カーポートの撤去費用は数万円単位で変わります。

カーポートの柱は地面に置いてあるのではなく、地中のコンクリートに固定されています。この基礎をどう扱うかで、金額も跡地の使い方も変わります。

カーポートの柱基礎を残置する場合と掘り起こす場合を比較した断面図解
※図はイメージです。左は柱を地際で切って基礎を地中に残す方法(赤線が切断位置)、右は基礎ごと掘り起こして埋め戻す方法(点線が掘削範囲)

2つのやり方——地際で切るか、掘り起こすか

ひとつは、柱を地面の高さで切断して地中の基礎は残す方法。切断面を地面と面(つら)で仕上げるため面カットなどと呼ばれ、掘削も残土処分も発生しないぶん費用と工期を抑えられます。地表には金属の切断面が円形に残りますが、土や砂利をかぶせれば見た目はほとんど分かりません。

もうひとつは、基礎ごと掘り起こして完全に撤去する方法。柱の周囲を掘り、コンクリートの塊を割って取り出し、穴を埋め戻します。手間も処分量も増えるぶん費用は上がりますが、地中に障害物が残りません

比較の観点基礎を残す(地際で切断)基礎を掘り起こして撤去
追加費用の目安 ほぼ発生しない 柱1本あたり5,000〜20,000円程度+残土処分
工期 半日〜1日程度 1日〜(重機を入れる場合は回送も)
重機の要否 不要なことが多い 必要になることがある
跡地の見た目 切断面が地表に残る(土・砂利で隠せる) 何も残らない
あとで土間コンを打つとき 基礎を避けるか、改めて壊す必要がある そのまま計画できる
あとで植栽・花壇にするとき 根の張るスペースが取れないことがある 制約なし
向いている状況 跡地を砂利敷き・土のまま使う/予算優先 跡地の計画がある/土地の売却を考えている

※2026年8月時点の目安。基礎の大きさ・深さ・鉄筋の有無・既存土間の状況により変動します。

基礎は、思っているより大きく深い

基礎は、柱を立てるために掘った穴にコンクリートを打ったものです。台風時に屋根が受ける力を支えるための重りでもあるため、耐風圧グレードの高い製品ほど大きく深くなります。地面に見えているのは柱だけなので実感しにくいのですが、スコップで掘って手で持ち上げられるサイズではないと考えておくほうが安全です。掘り起こすなら人力ではなく機械の仕事になります。

残して困るのは「あとから計画が変わったとき」

基礎を残す判断が問題になるのは、たいてい数年後です。よくあるのが次のような場面です。

厄介なのは後から壊すほうが高くつきやすいことです。撤去のときなら地面が露出していて掘るだけで済みますが、土間コンクリートを打ったあとだと、まず土間を壊し(1㎡あたり3,000〜6,000円程度)、基礎を撤去し、打ち直すことになります。しかも補修跡は残ります

外構工事で既存の土間コンクリートをはつり・解体している現場のイメージ
※写真はイメージです。基礎や土間の撤去は、掘る・割る・運ぶ・捨てるの4工程がまとめて発生します

判断の基準は「跡地の予定が決まっているか」

跡地の使い道が決まっていない、当面そのまま置いておくなら、残す判断で構いません。将来必要になったときに掘ればよく、そのときは新しい工事の一部として組み込めます。

逆に、跡地に何かを作る予定が少しでもあるなら、撤去のタイミングで一緒に取ってしまうほうが結果的に安く済みます。すでに職人と車両が現場に入っていて、地面も開いている。この状態は二度と作れません。

迷ったときは「3年以内にこの場所に何か作りそうか」を考えてみてください。当社が撤去のご相談で跡地の予定を先に伺うのも、二度手間になるのが最ももったいないからです。

基礎を残すか撤去するか、跡地のご予定を伺ってご提案します

「まだ何を作るか決めていない」段階でのご相談も歓迎です。
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カーポートの撤去は自分でできる?【DIYの可否とリスク】

カーポートの撤去は、作業そのものより高所作業の危険と廃材の処分が個人には大きな壁になります。

結論から言うと、屋根材を外して骨組みをばらす作業自体は、手順としては単純です。それでも当社が業者への依頼をおすすめするのは、作業の難易度ではなく次の点が理由です。

観点DIYで撤去する業者に依頼する
費用 1〜2万円程度(処分手数料・工具代) 1台用30,000〜40,000円程度
期間 週末を数回使うことも 半日〜1日程度
廃材の処分 自分で分別・搬入。受け入れ可否は市町により異なる 産業廃棄物として業者が処理
基礎の撤去 人力ではほぼ困難 対応可能(別途費用)
高所作業 脚立作業を自分で行う 作業に慣れた人員・機材で対応
事故・破損の責任 自己責任。近隣への損害も同様 施工者側で保険等に対応

※2026年8月時点の目安。DIYの費用は処分先の料金体系により変わります。

① 高所作業——脚立からの転落は想像より多い

カーポートの屋根の高さは有効2.0〜2.3m程度が標準で、作業位置はそれより高くなります。国民生活センターの調査では、医療機関ネットワークに寄せられた脚立・はしごが関係する事故458件のうち433件が転落事故で、そのうち約半数が入院を要する事故でした。頭蓋内損傷や脊髄損傷といった重篤な事例、死亡事例も報告されており、60〜70歳代が半数以上を占めています。そして、カーポートの下は多くの場合、土間コンクリートです。

加えて撤去には、新設や修理にはない難しさがあります。ばらしている途中の構造物は、完成品より不安定です。梁のボルトを外した瞬間にバランスが崩れる、屋根材が抜けた反動で脚立が揺れる。順番を誤ると、支えを失った部材が思わぬ方向に倒れます。

② アルミの切断と、固着したボルト

設置から10年、20年経ったカーポートは、ボルトが固着していて素直に外れないことが珍しくありません。沿岸部では潮を含んだ風でビスや金物の腐食が進んでいることもあります。回らないボルトは切断するしかなく、そこでディスクグラインダー(サンダー)の出番になります。

この工具が、慣れていない方にとっては危険です。高速で回る刃が材料に食い込んで跳ね返る(キックバック)、火花や金属片が飛ぶ、切断面がカミソリのように鋭くなる。しかも脚立の上でこれをやることになります。ポリカーボネートの屋根材も経年でもろくなっていることがあり、押した瞬間に割れる、風にあおられて手から離れる、といったことが起こります。

③ 最大の壁は「外したあと、どこに捨てるか」

カーポート1台分の廃材は、アルミの柱・梁が数本と屋根材が数枚、そして金物類。分解しても乗用車で運べる量ではありません。しかも処分ルールが業者と個人では異なります。業者が請け負った工事から出た廃材は産業廃棄物で市の処理施設には持ち込めない一方、個人が自分の家のものを自分で解体して出した廃材は、一般廃棄物として自治体の施設で受け入れてもらえる場合があります。ここが「DIYなら安く済む」と言われる理由です。

ただし、受け入れの可否と条件は市町によって異なります。例えば津市のごみ処理施設では、業者が建物の修理や解体を請け負って発生した建築廃材や産業廃棄物は受け入れ対象外とされ、搬入時には身分証の提示と内容の聞き取りがあり、搬入日時も平日の時間帯に限られます(2026年8月時点・津市公式サイトの記載より)。金属類やコンクリートをどう扱うかは自治体ごとに区分が違うため、解体に着手する前に、お住まいの市町の窓口にご確認ください。「外したはいいが持っていく先がない」が、いちばん困る状態です。

④ 基礎は、DIYの範囲を超える

前章のとおり、地中の基礎は台風時の力を受け止めるための重りです。人力での掘り起こしは現実的な選択肢になりにくく、DIYで撤去する場合は地際で柱を切って基礎は残す前提になります。

それでもご自身でされる場合は、風のない日に、2人以上で、屋根材から順番に外し、脚立は開き止めをかけて水平な場所に置き、天板には乗らない。屋根材は人の体重を支える設計ではないので、屋根の上に乗るのも避けてください。隣家の車や窓の養生も先に。そして途中で「これは無理だ」と思ったらそこで止めるのが、いちばん安く済む判断です。

古いカーポートはアスベストに注意【2006年以前の建材】

2006年以前に設置されたカーポートは、波板スレートの屋根に石綿が含まれる可能性があります。

まず、いま一般的に建っているカーポートの屋根材は石綿含有建材ではありません。ポリカーボネート、アルミ形材、スチール折板——いずれも該当しないため、ここ10年ほどのあいだに設置されたカーポートならこの章は読み飛ばしていただいて構いません。

問題になり得るのは、かなり古い、屋根が「波板スレート」のタイプです。灰色のセメント系で波の形をした硬い板。正式には石綿含有スレート波板と呼ばれるものが流通していた時期があり、簡易な車庫や物置の屋根に使われている例があります。

年代の目安と、年代だけでは決められない理由

石綿を0.1%を超えて含む建材は2006年9月に製造・使用が禁止されています。石綿含有スレート波板の製造も2004年頃までとされ、それ以降に設置されたものなら含有の可能性は考えにくくなります。ただし「2006年より前=すべて石綿入り」ではありません。ノンアスベスト品は1990年代から流通しており、同じ見た目でも含有しているものとしていないものがあります。年代も見た目も判断の決め手にはならない——だからこそ「調べる」という手順がルールとして用意されています。

解体・改修工事では、規模を問わず事前調査が求められる

石綿障害予防規則にもとづき、建築物等の解体・改修工事を行うときは、その規模の大小にかかわらず、工事に係る部分のすべての材料について石綿含有の有無を事前に調査することが求められています。これは工事を行う事業者側の義務で、施主が自分で調べるものではありません。さらに2023年10月からは、建築物の事前調査は資格を持つ者(特定建築物石綿含有建材調査者、一般建築物石綿含有建材調査者などの修了者)が行うこととされ、工作物については2026年1月からの資格要件化が予定されています(厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイトより。2026年8月時点)。

「調査結果の報告」が必要になる規模はどこから?

事前調査の実施と、調査結果を行政に報告することは別の話です。混同されやすいので分けて整理します。

手続き対象カーポート撤去での考え方
事前調査の実施 規模を問わず、すべての解体・改修工事 規模が小さくても対象になる
調査結果の報告(解体) 解体部分の床面積の合計が80㎡以上 1台用約15㎡、3台用でも45㎡程度。単体では下回ることが多い
調査結果の報告(改修) 請負金額100万円以上(税込) 他の工事とまとめると届く可能性がある
有資格者による調査 建築物は2023年10月から 工作物は2026年1月からの予定

※厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイトの記載にもとづく2026年8月時点の整理です。工事の分類(解体か改修か、建築物か工作物か)や合算の考え方は工事内容によって判断が分かれることがあります。要否の最終判断は、施工する事業者および所轄の労働基準監督署・自治体の窓口にご確認ください。

読み解くと、カーポート1台の撤去だけであれば床面積は80㎡に届かないことがほとんどで、報告義務の対象外になるケースが多いと考えられます。ただし事前調査そのものは規模を問わず求められるため、「小さいから何もしなくていい」ということにはなりません。住宅の解体や大規模な外構リフォームと同時に行う場合は、合計の面積や請負金額によって扱いが変わり得ます。

施主として、やっておくとよいこと

そして、石綿を含む建材が使われていたとしても、それだけで危険な状態というわけではありません。問題になるのは切断や破砕で繊維が飛散する工事のときで、だからこそ「工事の前に調べる」というルールになっています。健康に関わる判断や具体的な処理方法については、専門業者・所轄の労働基準監督署・お住まいの市町の窓口にご確認ください。

撤去したあと、その場所をどうする?

撤去後の跡地は、建て替え・土間コンクリート化・砂利敷きの3つが主な選択肢になります。

撤去は「なくす」工事ですが、ご相談の多くは「そのあとどうするか」とセットです。ここを先に決めておくと、基礎の扱いも工事の順番も自然に決まります。

跡地の使い道費用の目安基礎の扱い
新しいカーポートに建て替える 1台用20〜50万円、2台用40〜120万円、3台用80〜200万円超程度(工事費込み) 同じ位置なら流用を検討/位置を変えるなら撤去
土間コンクリートにする 1㎡あたり8,000〜13,000円程度 撤去しておくのが望ましい
駐車スペースを広げる 既存物の量と高低差の処理で変動 撤去しておくのが望ましい
砂利敷き・防草シートに戻す 比較的抑えられる 残置でも支障が出にくい
花壇・植栽にする 規模により変動 撤去(根の張るスペースが必要)

※2026年8月時点・三重県の目安です。面積・仕様・敷地条件により変動します。

建て替える場合

老朽化した1台用を、いまの車に合った2台用に更新する。カーポートは家の顔にあたる位置に建つことが多く、更新すると外構全体の印象が変わります。台数別・グレード別の価格帯は カーポート設置費用の相場|1台・2台・3台用の価格目安 に、支持方式や屋根材の決め方は カーポートの選び方|種類・屋根材・耐風グレードの決め方 にまとめています。三重県で選ぶなら耐積雪より耐風圧グレードを優先するのが当社の考え方で、撤去理由が「台風で傷んだ」なら次の仕様はそこから逆算できます。

土間コンクリートにする場合

「屋根はもういらないが、地面はきれいにしたい」という選択です。この場合は基礎を撤去しておくことをおすすめします。地中の基礎がワイヤーメッシュや目地の割り付けと干渉すると、仕上がりにも耐久性にも影響するためです。単価の内訳や厚み・仕上げによる価格差は 駐車場のコンクリート費用|1台・2台・3台・4台別の相場 をご覧ください。なお全面をコンクリートにしない方法もあり、タイヤが通る帯だけを打って間を砂利にすれば面積は3〜4割減らせます。

まとめてやるほうが得になる理由

撤去と跡地の工事を同時に行うと、重複する費用が1回で済みます。

古いフェンスやブロック塀、傷んだ土間なども気になっているなら、順番を整理してから着手するほうが総額は下がります。考え方は 外構リフォームはどこから手をつける?優先順位と進め方 にまとめました。仕上がりのイメージは 施工イメージのページ でご覧いただけます。

カーポートを撤去した跡地の使い道3パターンの比較
※写真はイメージです。左から、新しいカーポートに建て替える/屋根をなくして土間コンクリートのままにする/砂利敷きに戻す

撤去のあと、その場所をどう使うかまでご一緒に考えます

撤去のみ、建て替え、土間コン化——どのパターンでも概算をお出しします。
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台風で倒壊した場合は火災保険が使えることがある

台風などで倒壊した場合は、撤去や片づけの費用も火災保険の風災補償の対象になることがあります。

住宅用の火災保険には風災・雹災・雪災の補償が含まれていることが多く、カーポートは住宅に付属する建物として扱われるのが一般的です。契約によっては、修理費だけでなく壊れたものを片づけるための費用が補償の範囲に含まれていることもあります。ただし経年劣化による損傷は対象外で、免責金額の設定によっては保険金が支払われないこともあります。可否を判断するのは保険会社であって工事業者ではありません。

片づける前に写真を撮っておくこと、請求には期限があること、「保険で無料になります」と持ちかける業者に注意することなど、手続きの具体的な流れと注意点は カーポートの屋根の張り替え・交換費用|ポリカの寿命と火災保険 の保険セクションで詳しく解説しています。補償内容は契約により異なるため、保険会社・代理店にご確認ください。

撤去を業者に頼むときの確認ポイント

見積書では、基礎の扱い・産業廃棄物の処分費・整地の範囲の3点が明記されているかを確認します。

撤去は小規模な工事だからこそ「一式」でまとめられやすいという面があります。以下を押さえておくと比較しやすくなります。

① 基礎の扱いが書かれているか

「柱基礎 残置」なのか「柱基礎 撤去 4箇所」なのかで、金額も将来の使い方も変わります。書かれていない見積書は、どちらの前提か分かりません。安く見えた見積りが「残置前提」だったというのは、比較のときによくある落とし穴です。

② 産業廃棄物の処分費が項目としてあるか

処分費が独立した項目になっているか、含まれる旨が明記されているかを見てください。極端に安い、または項目そのものがない場合は、どう処理されるのかを確認するのが安心です。

③ 整地・補修がどこまで含まれるか

柱を抜いた穴の埋め戻し、地面のならし、土間コンクリートの部分補修。「どの状態で引き渡されるか」を言葉で確認しておくと齟齬が起きません。

④ 石綿(アスベスト)の扱いに触れているか

古い波板スレート屋根の場合、事前調査についての説明があるかどうかは業者の姿勢が見えるポイントです。前章のとおり調査は規模を問わず求められる手続きです。近隣へのあいさつや隣家の車・窓の養生も、小規模工事ほど省略されがちなので事前に確認しておくと安心です。

⑤ 撤去に確認申請は要らないが、届出の話は別にある

カーポートを撤去すること自体に建築確認申請は求められません(申請が問題になるのは新しく建てるときです)。ただし、カーポートは建築基準法上の建築物にあたるとされているため、除却する部分の床面積が10㎡を超える場合には、建築基準法第15条にもとづく「建築物除却届」の対象になり得ます。1台用でも13〜15㎡程度あるため、形式的には該当する規模です。もっとも運用や様式は特定行政庁によって異なり、建て替えで建築工事届に除却の内容を記載する場合は届出を不要とする自治体もあります。要否は自治体の建築指導担当と施工店にご確認ください。新しく建てる側の申請は カーポートの確認申請は必要?費用と流れ【2025年法改正対応】 へ。

三重県で撤去を頼むときに、当社が見ていること

三重県は土地が広く取れる地域が多く、2台用・3台用のカーポートが標準的に建っています。都市部を基準にした相場記事より撤去する物量が多くなりやすい土地柄で、そのぶん基礎の本数も廃材の量も増えます。

もうひとつ、三重で撤去に至る理由は「台風」が多いというのが実感です。雪の重みでつぶれたという相談はほとんどなく、風で屋根が飛んだ、柱が傾いた、というほうが圧倒的に多い。沿岸部では潮を含んだ風で金物側から傷んでいることもあります。だから撤去のご相談ではその原因を先に確認します。原因が分かれば、建て替えるにしても仕様の決め方が変わってくるからです。なお、エクステリア製品は毎年のように価格改定が行われており、2026年6月にも大手エクステリアメーカーから製品価格を約20%引き上げる通知が届いています(2026年8月時点)。

対応エリア

三重県全域(北勢/中勢/伊勢志摩/伊賀/東紀州エリア)を中心に、愛知・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪も対応可能です(要相談)。津市・松阪市・鈴鹿市・四日市市・伊勢市・桑名市など、現地調査・ご相談・概算見積まで無料です。

よくある質問

カーポートの撤去費用はいくらくらいですか?

複数の解体・外構事業者が公開する相場を横断すると、アルミ製のカーポートで1台用3〜4万円程度、2台用5〜8万円程度、3台用5〜10万円程度という記載が多く見られます。これは解体作業費と廃材の運搬・処分費までを含んだ目安で、地中の基礎コンクリートの撤去や跡地の整地・補修は別途加算されます。

カーポートの柱の基礎は残したままでもいいですか?

柱を地際で切断して地中の基礎コンクリートを残す方法は費用を抑えられ、跡地を砂利敷きや土のまま使う予定であれば選ばれることがあります。ただし、あとから土間コンクリートを打つ、物置や花壇をつくるといった計画が出てきたときに、掘り起こす手間が改めて発生します。跡地をどう使うかが決まっているかどうかで判断するのが分かりやすい基準です。

カーポートの撤去は自分(DIY)でできますか?

屋根材を外して骨組みのボルトをゆるめる作業自体は単純ですが、脚立を使う高所作業と、外した廃材の処分が大きな壁になります。国民生活センターの調査では、医療機関ネットワークに寄せられた脚立・はしごの事故458件のうち433件が転落事故で、約半数が入院を要し、死亡事例も報告されています。廃材の受け入れ可否は市町によって異なるため、着手前にお住まいの市町の窓口にご確認ください。

古いカーポートの屋根にアスベストが使われていることはありますか?

現在主流のポリカーボネートやアルミ形材、スチール折板は石綿含有建材ではありません。一方、古い波板スレート(石綿含有スレート波板)が屋根に使われている場合は含有の可能性があります。石綿を0.1%超含む建材は2006年9月に製造・使用が禁止されていますが、1990年代からノンアスベスト品も流通しているため年代だけで判断はできません。解体・改修工事では規模を問わず石綿の事前調査が求められるため、心当たりがあれば見積り依頼のときに屋根材の種類を伝え、専門業者にご確認ください。

カーポートを撤去するとき、建築確認申請や届出は必要ですか?

撤去そのものに建築確認申請は求められません。ただしカーポートは建築基準法上の建築物にあたるとされ、除却する部分の床面積が10平方メートルを超える場合は、建築基準法第15条にもとづく建築物除却届の対象になり得ます。運用は特定行政庁によって異なるため、要否は自治体の建築指導担当と施工店にご確認ください。

【まとめ】カーポートの撤去費用は「基礎をどうするか」で決まる

カーポートの撤去は、金額そのものは大きくありません。だからこそ「安いところに」と考えられがちですが、実際に効いてくるのは地面の下をどう扱ったかです。数年後にその場所を使おうとしたときに掘り返す手間が出るか出ないか。そこだけは、撤去の当日にしか決められません。

アトラディックは三重県津市を拠点に、三重県全域で外構・エクステリア工事を手がけています。「撤去だけでも頼めますか」「跡地はまだ決めていません」——どちらの段階でもご相談ください。現地調査・ご相談・概算見積もりまで無料。当社から営業のお電話をおかけすることは一切ありません。

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監修: 代表取締役 木高 雅美株式会社アトラディック)。代表施工者は米国ハワイ州で外構施工会社を設立・運営し、ハワイ8年・韓国3年、海外施工歴11年。三重県津市を拠点に、外構・エクステリア工事を専門としています。

※本記事は2026年8月時点の調査と、当社が三重県内で外構・エクステリア工事を手がけるなかで得た実感にもとづく一般的な解説です。掲載した価格は複数の解体・外構事業者が公開する情報を横断して確認した目安であり、サイトにより幅があります。実際の金額はサイズ・素材・基礎の状態・搬出経路・処分場までの距離・施工時期により変動します。石綿(アスベスト)に関する記載は厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイトの公開情報にもとづく2026年8月時点の整理であり、事前調査・報告の要否は工事内容によって判断が分かれることがあるため、施工する事業者および所轄の労働基準監督署にご確認ください。廃棄物の受け入れ区分・搬入条件は市町により異なるため、お住まいの市町の窓口にご確認ください。火災保険の補償範囲・支払いの可否は契約内容と保険会社の判断によって決まるため、保険会社・代理店にご確認ください。建築物除却届など届出の要否は自治体の建築指導担当と施工店にご確認ください。

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